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ニーナ・シモン27歳〜一夜にして彼女をスター歌手にした伝説のコンサート、その後一変した生活

2021.09.10

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1959年9月12日、当時26歳だった彼女はニューヨークのTown Hallで初のホールコンサートを成功させる。
それまでクラブでの活動が中心だった彼女にとって、このステージは大きな転機となった。

「その日、私は舞台袖から満席になった客席を見渡したわ。観客はきちんと並んで席に付き、飲み物のグラスを手にした人など一人もいなかった。煙草売りの女の子がステージの前を横切ることもない。これまでやってきたグラブでの仕事は、すべてこの日のためのリハーサルだった。何年もかけて経験を重ね、確固とした自信が持てる演奏テクニックとステージでの振る舞い方は身につけていたわ。」



当時彼女が所属していたコルピックスレーベルは、その日のステージをライブアルバム『Nina Simone at Town Hall』として発売した。
彼女はこのコンサートによって絶賛され、一大センセーションを起こしたのだ。

「まるで映画のストーリーのように、私は一夜にしてスターになった。」


翌1960年2月、彼女は27歳を迎える。
あのTown Hallでのコンサートから約5ヶ月間、様々なマスコミが彼女を取り上げ、街を歩けば声をかけられ、アメリカ中からコンサートの依頼が殺到した。
彼女がそれまで作ってきたレコードはヨーロッパでも発売された。

「確かにあの夜の客席の反応はいつもと違っていたわ。何年もステージの仕事をしてきたけれど、あんな大喝采は初めてだった。」


伝説となったTown Hallでのコンサート以降、音楽評論家たちは彼女の音楽がどのジャンルに属するのか議論し始めた。
クラシックピアノの技術を用いてポピュラーを演奏し、そこにナイトクラブでの経験で得たジャズのテイストを織り交ぜていた彼女の音楽。
さらに黒人霊歌や、当時頭角をあらわしていたフォークミュージックも歌っていたのだから…議論は尽きなかった。
結局、彼女は“ジャズのようなものを歌う歌手”として分類されることとなった。

「私にとってジャズとは生き方だった。あるいは歩き方、話し方、考え方、行動のとり方、アメリカの黒人がする全てのことを意味するものだった。その点では私をジャズシンガーと呼んでも問題なかったけど、他のあらゆる点で私はジャズミュージシャンではなかった。」



彼女の身辺は劇的に変化していった。
頻繁にツアーに出るようになり、新しいアルバムの準備に加えて様々なプロジェクトに追いかけられるようになった。
そうこうしているうちに、彼女の手元にそれまでリリースしたアルバムの印税の小切手が届いたという。

「私は突然お金持ちになったわ。小切手を受け取って最初にしたことは、母への送金と103丁目に面した建物の12階の部屋に引っ越すことだった。部屋が7つもあって、住み込みのメイドがいて、広いバスルームとウォークインクローゼットが付いていた。それからベンツのショールームに行って、真っ赤な革張りのシートがついた銀色のメルセデスのオープンカーを買った。」


彼女の人生は一気に花開き、公演ギャラも含む収入も増え続け、有名人として誰からも敬意のこもった扱いを受けるようになった。
コンサートの楽屋には人が溢れ、綺麗な花束をもらい、ハンサムな男性たちから「愛している」と言われたという。
彼女はこの時期、元警官で後のマネージャーとなるアンドリュー・ストラウドと出会い、入籍をする。
それは彼女にとって二度目の結婚だった。
映画スターが顔を出すような華やかなパーティーにも顔を出すようになった彼女だったが、当時一つだけ心に決めていたことがあった。

「ミュージシャンとして私は二度と安酒場で演奏しないでいいようなところまで登り詰めよう!つまり、ホールで一回コンサートを開くだけで、クラブで二週間連日演奏するより多くの収入が得られる地位を築くこと。」


アメリカ南部の貧しい黒人家庭のもとに生まれた彼女にとって、この時の成功は人生最大の転機だったのかもしれない。
彼女はその後、公民権運動に積極的に参加するようになり、メッセージ色の強い作品を数多く残すこととなる…

‬‬‬‬‬‬

私には家がない 靴もない
金もなければ 品もない
友達もいないし 学校もない
仕事もないし 職もない
お金がないから 居場所もない
じゃあ、私には何があるの?
私には何があるのか教えて
私はなんで生きてるの?



<引用元・参考文献『ニーナ・シモン自伝―ひとりぼっちの闘い』ニーナ・シモン(著)ステファン・クリアリー(著)鈴木玲子(翻訳)/ 日本テレビ放送網>


こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。






【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”秋冬】


9月11日(土)金沢JealousGuy
9月12日(日)富山(高岡)GOOD FELLOWS
9月17日(金)北海道(恵庭)Mojo Hand
9月18日(土)北海道(札幌)SALINAS
9月19日(日)北海道(苫小牧)M’s Garden
9月22日(水)北海道(札幌)LOG  
10月2日(土)茨城(古河)三和ふるさとの森
10月3日(日)新潟Live Bar Mush
10月8日(金)東広島pasta amare
10月9日(土)山口(下関)T-Gumbo
10月10日(日)福岡(雑餉隈)@-yaya GARAGE
10月16日(土)茨城(古河)Live studio音出事
10月23日(土)吉祥寺Rock Joint GB
10月30日(土)福岡Public Bar Bassic.
10月31日(日)熊本(八代)bar 7th chord
11月3日(水・祝)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis
11月7日(日)徳島 デラシネ
11月12日(金)小倉Bar Disa
11月13日(土)広島OK鉄板
11月14日(日)大分(宇佐)音小屋REBOOT
11月19日(金)仙台 ホームラン酒場
11月20日(土)二戸FREED
11月21日(日)八戸FLAT 
11月22日(月)青森 Be on space222トラスト
11月23日(火・祝)秋田カウンターアクション
11月27日(土)下北沢ニュー風知空知
12月3日(金)名古屋ローリングマン
12月4日(土)岡山Desperado
12月5日(日)大阪 大きな輪
12月11日(土)福岡NIKAI 
12月12日(日)大牟田 陽炎
12月18日(土)所沢 MOJO


↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12692844619.html




新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
お気軽にご依頼のご相談・ご連絡ください♪
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
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