「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the SONG

「長崎は今日も雨だった」~エルヴィス・プレスリーとドゥーワップから生まれた新しい日本の歌だった

「長崎は今日も雨だった」は、RCAレーベルのディレクターになった山田競生が最初に手がけたアーティスト、内山田洋とクール・ ファイブの記念すべきデビュー曲である。…

TAP the SONG

青山ミチの「叱らないで」から生れた藤圭子のデビュー曲「新宿の女」

青山ミチという歌手がいた。 アメリカの影を背負った生まれで、才能はあったが不器用で、行動が危なっかしい少女歌手だった。 わずか13歳で和製ポップスでデビューした…

TAP the STORY

母のブルースをポップスに昇華させたシンガー・ソングライターの宇多田ヒカル

「歌手は一流でなければ嫌、私は自分を取り戻すために、英語の勉強から始めます」 27歳で歌手を引退することを決めていた藤圭子は、こんな率直なコメントを残して197…

TAP the SONG

藤圭子 ~日本語でブルースを体現するロック世代のシンガーによる「生命ぎりぎり」

藤圭子がデビューした1969年、日本の音楽シーンには明らかな傾向があった。 カルメン・マキの「時には母のない子のように」を筆頭に、ちあきなおみの「雨の慕情」、加…

TAP the STORY

27歳で引退を決めて日本を離れようと考えていた藤圭子〈後編〉~ 「あたし、嘘つくのいやだったんだ」

1979年の10月、作家の沢木耕太郎は翌年から朝日新聞に連載するノンフィクションを執筆するため、伊豆の山奥の温泉宿に長期滞在していた。 そんなある日、執筆に疲れ…

TAP the STORY

27歳で引退を決めて日本を離れようと考えていた藤圭子〈前編〉~「ポリープを切ることで私の歌の命まで切ることになった」

1969年9月に「新宿の女」でデビューした藤圭子は、演歌で日本語のブルースとロックを体現していたシンガーだった。 ファースト・アルバム『新宿の女/“演歌の星”藤…

TAP the SONG

藤圭子と宇多田ヒカルの母子をつないだカーペンターズの「Close to You(遙かなる影)」

バート・バカラックの代表作となった「Close to You(遙かなる影)」は、俳優のリチャード・チェンバレンが1963年にリリースしたシングルのB面曲だった。…

TAP the BOOK

追悼・藤圭子~沢木耕太郎のノンフィクション「流星ひとつ」に活写された正直で飾らない女性の生き方

藤圭子が亡くなったのは2013年8月22日の昼前で、その頃に住んでいた新宿のマンションで高層階から身を投げた自死であった。 まもなくニュース速報がながれて、その…

ミュージックソムリエ

宇多田ヒカル~母として、人として、のうた

宇多田ヒカルのアルバム『Fantôme』がリリースされたことで、日本中がザワついている。 1999年に15歳で「Automatic」でデビューして以来、彼女は日…

TAP the SONG

静かな怒りで反戦を訴える「星の流れに」と藤圭子のブルージーで儚い歌声

終戦から二年後の1947年、満州で両親を失って命からがら引き揚げてきた若い女性の悲痛な体験が、東京日日新聞に掲載された。 一人として身よりも知り合いもいない東京…

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