TAP the POP

24時間パーティピープルに捧ぐ〜ニューヨーク・ドールズほか

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「TAP the COLOR」連載第46回

パーティの盛り上がりには何といっても音楽が必需品だ。ライブハウスでのロックンロールパーティ、宮殿ディスコでのダンスパーティ、クラブや野外でのレイヴパーティ、ビーチやプールサイドでのBBQパーティ。間違っても的外れな音源だけは響かせてほしくない瞬間。

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ニューヨーク・ドールズ『New York Dolls』(1973)
ロックンロール・パーティが生んだ愛すべきバンド。ジャガー&リチャーズに憧れたデヴィッド・ヨハンセンやジョニー・サンダースたちの刹那の宴。遅すぎたグラムロック、早すぎたパンクロック、大都市アンターグラウンドからの叫び。ジョニーは死ぬまでR&Rだった。


デッド・オア・アライヴ『Rip it Up』(1987)
ピート・バーンズ率いるダンスバンド。ユーロビートの代名詞的存在として、バブル期の日本ではマハラジャなどの宮殿ディスコで響かない夜はなかった。本作はヒット曲を網羅したリミックス盤。プロデュースチームのストック・エイトキン・ウォーターマンは一時代を築く。

ハッピー・マンデーズ『Bummed』(1988)
1980代後半〜1990年代前半の一大ムーヴメント「マッドチェスター」を代表するチンピラ集団。ストーン・ローゼズやインスパイラル・カーペッツと共に御三家と呼ばれた。アシッド・ハウスとギター・ロックが愛し合う狂乱。彼らこそかパーティピープルの精神的支柱だった。

トリスタン・プリティマン『Twentythree』(2005)
2000年代前半、ジャック・ジョンソンから広まったサーフィンとアコギ音楽の世界。アメリカ西海岸出身の彼女もそんな空気を吸い込みながら登場。オーガニックなギターサウンドに、リラックスした女の子の歌が重なる。ビーチパーティやBBQで心地良く響くこと必至。

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