TAP the POP

英国音楽のモダン〜スタイル・カウンシルほか

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「TAP the COLOR」連載第59回

パンク以降の1980年代の英国にはNEW WAVEや第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンの名のもと、様々なジャンルが成立してヒットを飛ばしていた。エレクトロニック・ポップ、ニュー・ロマンティクス、ネオ・アコースティック、パワーポップ、ソウルやジャズなど。

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スタイル・カウンシル『Café Bleu』(1984)
ザ・ジャムを解散させたモダニスト、ポール・ウェラーによる次のステージの出発点。ジャズ、ヒップホップなテイストを加えてブリティッシュ・ソウルを牽引。音は洒落てるが、歌詞は硬派。日本ではジャケ写のステンカラーコートの着こなしがファッション雑誌で話題に。


ドリーム・アカデミー『The Dream Academy』(1985)
80年代の大名曲の一つ「Life In A Northern Town」で永遠に記憶されるべきバンド。メランコリックな旋律がたまらない。全米7位のヒット。MVはイングランドのウェスト・ヨークシャーの田舎町で撮影された。寒い季節に欠かせない1曲であり、聴くだけで心温まる。

トンプソン・ツインズ『Into the Gap』(1984)
エレトロニック・ポップに打楽器を加えてエスノ・ファンク的なリズムにポップなメロディを乗せる。本作はMTVと第二次ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗って、アメリカでも100万枚を超える大ヒット。「Hold Me Now」や「Doctor Doctor」を収録。

アウトフィールド『Play Deep』(1985)
全米6位のヒット「Your Love」収録のデビュー作。トリオ編成だけでなく、そのサウンドやヴォーカルなど、ポリスにそっくりということで話題になった。当初からアメリカ市場を意識していたそう。80年代英国には彼らのような良質なパワーポップバンドが充実していた。

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