TAP the POP

ハードロックの閃光①〜ヴァン・ヘイレンほか

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「TAP the COLOR」連載第16回

ハードロック/ヘヴィメタル──ロックの一番分かりやすい部分(カッコイイところ)を音だけでなく、ヴィジュアルやパフォーマンスを駆使して表現してくれるジャンルであり、これをロック体験の入口にする人は多い。いわゆるギターヒーローがいる点も見逃せない。今回はアメリカ勢をセレクト。

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エアロスミス『Rocks』(1976)
1973年デビュー。Voのスティーヴン・タイラーとGのジョー・ペリーを二枚看板として活動し、4枚目となる本作でバンドは最初の頂点を迎えた(全米3位)。オープニング「Back in the Saddle」などロッククラシックを収録。この後、薬物に溺れた彼らは長い低迷期に入るが、80年代後半に劇的復活してヒット曲を連発していく。


キッス『Double Platinum』(1978)
1974年デビュー。当初はヴィジュアルのインパクトに頼りがちだったが、次第に地道なライブ活動で人気に火がつき始め、76年頃から本格的にブレイク。2枚組のベスト盤である本作で一区切りをつけた。ロックにキャラクタービジネスを取り入れたバンドでもある。低迷期の80年代前半には素顔を明かして話題になったことも。

ヴァン・ヘイレン『Van Halen』(1978)
LAが生んだ最強のアメリカンバンドの一つ。本作でデビュー。エディ・ヴァン・ヘイレンのライトハンド奏法をはじめとした超絶的なギタープレイ、Voのデイヴ・リー・ロスの圧倒的なステージパフォーマンスとカリスマ性で、1980年代半ばには活動の頂点に。近年はデイヴが復帰してツアーを行い、昨年の来日公演も記憶に新しい。

クワイエット・ライオット『Metal Health』(1983)
エディ・ヴァン・ヘイレンと並ぶギターヒーローだったランディ・ローズが以前在籍していたことでも知られるバンドの再デビュー作。ヒット曲「Cum on Feel the Noize」の影響もあり、何と全米1位を取ってしまったLAメタルシーンの看板的作品。前年にオジー・オズボーンのツアー中に墜落事故死したランディに捧げられた。

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