必ずしもこれが世界で最初のロックンロール・ナンバーだったというわけではない。
だが、ロック時代の幕を開けた曲として後世に語り継がれているのは、ビルボードで1位になって全世界にロックンロールを広めたからである。
ジェイムズ・E・マイヤーズとマックス・C・フリードマンという2人の作曲家が白人シンガー、ビル・ヘイリーのために書いたこの曲は、1954年4月12日に発売されるも、大してヒットしなかった。
というのは、レコード会社がヒットしないと判断し、シングルのB面に回したからである。
レコード会社の対応に失望した作曲者の1人であるマイヤーズは自らラジオ局を回って宣伝したり、ハリウッドの著名人にレコードを送ったりと奔走した。
その結果、映画『暴力教室』(原題『Blackboard Jungle』)の主題歌に使用されることが決まり、翌年5月に公開されると様相がガラリと変わった。
真面目な教師と不良学生たちが対立するという、後の学園ドラマの原点のような映画は大ヒット、反抗する若者たちが暴動を起こすなど、社会的センセーションを巻き起こした。
それを象徴したのが、ロックンロール・ナンバーの「Rock Around The Clock」だった。単純でわかりやすい歌詞がビートに乗ると、世界が一瞬にして変わって見える。
1、2、3時、4時、ロックだ
5、6、7時、8時、ロックだ
9、10、11時、12時、ロックだ
今夜はブッ通しでロックしようぜ!
「Rock Around The Clock」は『暴力教室』との相乗効果で、反逆児のイメージをまとって一人歩きを始める。ヒットチャートを一気に上昇すると、8週間にわたって全米1位となった。
ここで育まれた若者達の反抗というイメージは、続いて登場したエルヴィス・プレスリーやジーン・ヴィンセント、エディ・コクランらに受け継がれていく。
そしてこの曲は海を越えてイギリスでも1位となり、多くの若者たちに“ロックンロール”という新たな音楽を伝えることになる。
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