TAP the POP

悪魔の美学〜オジー・オズボーンほか

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「TAP the COLOR」連載第56回

60年のロックの歴史を振り返る時、出逢いというものが魅力的な作品を生み出してきた一番のきっかけであることが分かる。ギタリストとヴォーカリスト、ソングライターとシンガー、プロデューサーとバンド。悪魔や地獄をテーマにしながらも、一筋の美しさを放った4組。

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オジー・オズボーンとランディ・ローズ──運命のオーディション


ブラック・サバス『Paranoid』(1970)
B級ホラー映画に行列が出来ているのを見て、人は金を払ってまで怖いものをという思考で、映画のタイトルを取って名付けられたバンド名。オカルトなムードの中、トニー・アイオミの重く暗いギターとオジーの彷徨う声。代名詞的な「Iron Man」や「Paranoid」を収録。


オジー・オズボーン『Blizzard of Ozz』(1980)
サバスを脱退したオジーが新たに組んだバンドのデビュー作。黒い悪魔のオジーは運命的なオーディションによって白い天使の天才ギタリストを得る。ランディ・ローズのクラシカルな奏法は余りにも衝撃的で美しかった。すべてが名曲、すべてが伝説。
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オジー・オズボーンとランディ・ローズ──運命のオーディション

ミートローフ『Bat Out of Hell』(1977)
ジム・スタインマンの楽曲とトッド・ラングレンのプロデュースによる、世界で3400万枚以上のセールスを誇るモンスターアルバム。ティーンエイジ・ロックオペラの名盤は、この後1993年と2006年にも続編が発表された。有名なイラストは漫画家リチャード・コーベン。

AC/DC『Highway to Hell』(1979)
間もなく新作が発表される彼らだが、先日ドラマーが逮捕されたり、兄マルコム・ヤングが認知症で脱退と、今年は波乱の年となった。本作はリリース後にこの世を去った初代ヴォーカリストのボン・スコット在籍時の傑作。プロデュースはロバート・ジョン“マット”ランジ。

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