RCサクセションが1982年の6月にリリースした12枚目のシングル「サマーツアー」にまつわる逸話をご紹介します♪
この楽曲のクレジットは忌野清志郎と仲井戸麗市の共作となっている。同年10月にRCがリリースしたアルバム『BEAT POPS』にも、この「サマーツアー」のライブバージョンが収録された。
このアルバムバージョンは、梅津和時や片山広明らによる“ブルーデイ・ホーンズ”のホーンセクションが足されたアレンジになっており、よりソウルフルな仕上がりとなっている。
ソウルフルといえば…この曲の歌詞の中にはレイ・チャールズへのオマージュが隠されており、アルバムバージョンでは、オーティス・レディング的な歌詞変更も見られるという。一体どの部分なのだろう?
まず、この歌詞に何度も出てくる“旅立てジャック”というフレーズとレイ・チャールズの代表曲「Hit the road Jack」の邦題が一致していることは“ただの偶然”なのだろうか? 清志郎もチャボも明言こそしていないが、これはRC流のソウルミュージックへのオマージュの一つと考えても不自然ではないだろう。
さらに!清志郎は後半の一節“ビキニスタイル No,No, Baby抱きしめたい濡れたまま”という部分をアルバムバージョンで”ミニスカート No,No,Baby抱きしめたいそのまま”と、歌い変えているのだ。
それは、オーティス・レディングがあの名曲「Try a Little Tenderness」の冒頭の歌詞で、オリジナルでは“シャギードレス”と録音したものをライブテイクで“ミニスカートドレス”と歌い変えていることを意識してのアプローチだったのではないだろうか?
Wearing that same old *shaggy dress(→Miniskirt dress)
当時のRCの歌にこんなソウルフルな隠し味があったことを理解して聴いていた人がどれくらいいたのだろうか? いずれもソウルミュージックファンにとっては、思わず「ニヤリ」とさせられる逸話である。
歌謡曲と演歌とニューミュージックがチャートに混在していた時代に、RCの曲が突如としてオリコンチャートやTV番組『ザ・ベストテン』でベストテン入りした理由は、間違いなく同年2月に発売された忌野清志郎と坂本龍一によるコラボレーションシングル「い・け・な・い ルージュマジック」の効果だった。
リリース直後、RCはこの曲のプロモーションでTV番組『夜のヒットスタジオ』にも出演。演奏中、清志郎がTVカメラに向かってガムを吐き、フジテレビにクレームの電話が殺到したという、何とも“彼ららしい”エピソードも残っている。
RCサクセション/BEAT POPS
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