早くも折り返し地点が見えてきた2010年代──世界中でさまざまな事件や出来事が起こり、社会情勢は目まぐるしく変わっていき、メディアのあり方も変容してきたこの数年間。ミュージシャンたちはそれでも果敢に作品を発表し続けてきました。
そこで、TAP the POP1周年記念の特別企画として、2010年〜2014年までに発表されたアルバムの中から、TAP the POPレギュラー執筆陣が独断で選んだ「ベスト・アルバム50選」を5週(11月毎週土曜)に渡って紹介していきます。どれもTAP the POP読者なら気に入っていただける作品ばかり! 異論・反論はいろいろありましょうが、どうぞ気軽にご覧ください。
*発表月の古いものから掲載しています。(作品に順位は付けていません)
02
2010
『Teenage Dream』
ケイティ・ペリー
ポップスターの新女王となった作品。本作からシングル5作連続1位という大記録を達成。マストアイテム。(中野充浩)
03
2010
『Wake Up!』
ジョン・レジェンド&ザ・ルーツ
60~70年代のメッセージ性の強いソウル・ミュージックをカバー。きな臭い空気が蔓延する今、過去の想いはどう響くのか。(宮内)
04
2010
『ないものねだりのデッドヒート』
EGO-WRAPPIN’
ルーツを見据えながら、予想を鮮やかに裏切る冒険を続けてきた彼らの、通算7枚目。現在進行形のニューウェイヴ。(宮内健)
05
2010
『The Age Of Adz』
スフィアン・スティーヴィンス
アメリカの歴史や文化、音楽の変遷を広く捉えながら、風刺的な作品を発表してきたSSW。ポップであるが根深い混沌が窺える。(宮内健)
06
2010
『Long Good- bye』
浅川マキ
亡くなった年に発表されたベストアルバム。初CD化音源10曲含む。田村仁氏による32ページの写真集付き。(佐々木モトアキ)
07
2010
『Born Free』
キッド・ロック
ヒップホップとサザン・ロックを繋ぐ男。混沌とするアメリカ大陸の現在の音を届けてくれた。自由であれ。(中野充浩)
08
2011
『Barton Hollow』
ザ・シヴィル・ウォーズ
男女ふたり組のインディーフォーク・デュオ。2012年のグラミーで二賞を獲るも、突然姿を消してしまい、惜しさが残る。(長澤潔)