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1900年、世紀の変わり目の時期にニューオーリンズでジャズが誕生した

2019.02.11

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「TAP the CHART」148回は、1900年(明治33年)を取り上げます。

【1900年のTOP 10 HITS】
❶When You Were Sweet Sixteen / George J. Gaskin
❷A Bird in a Gilded Cage / Steve Porter
❸Ma Tiger Lily / Arthur Collins
❹Mandy Lee / Arthur Collins
❺When You Were Sweet Sixteen / Jere Mahoney
❻A Bird in a Gilded Cage / Jere Mahoney
❼Ma Tiger Lily / Len Spencer
❽Because / Haydn Quartet
❾When Cloe Sings a Song / George J. Gaskin

*この年はNo.1ヒットが9曲のみ。
*参考/Joel Whitburn監修『Pop Memories 1900-1940』。ナンバー1ヒットのうち、1位の獲得週が多かったもの順に掲載(同点の場合、チャートに留まった週が多い方を優先)。

【1900年の主なヒットや音楽的出来事】
○アーサー・コリンズのの「Mandy Lee」


○スティーヴ・ポーターの「A Bird in a Gilded Cage」

○ハリー・マクドノーの「I Can’t Tell Why I love You」

○1900年代は円盤レコード録音が登場するものの、音楽はまだまだヴォードヴィルやミュージカルやレヴューなどの場での歌唱や生演奏を楽しむものだった。人気を測るのは主に1880年代から大量生産が始まったシート・ミュージックと呼ばれる楽譜や歌詞がついた冊子。中でも都市部の人々に向けたポピュラー音楽の著作権管理や楽譜販売を行う「楽曲出版社」の大半は、1890年代後半頃にはマンハッタンの5番街と6番街の間の28番通りに集中。いわゆる「ティン・パン・アリー」と呼ばれたこの場所で、専属のソングライターたちが新曲作りや楽曲のセールスに励んでいた。そして1910〜20年代になって、アーヴィング・バーリンやジョージ・ガーシュインやコール・ポーターらが現れる。

○スコット・ジョプリンの「メイプルリーフ・ラグ」(1899年)などのラグタイム音楽の浸透によって、新しいダンススタイルであるケークウォークが黒人社会だけでなく白人社会にも広まって流行し始める。

○1890年代にはブルーズやゴスペルが本格的に誕生。さらに19世紀と20世紀の変わり目であるこの時期に、ニューオーリンズでジャズが誕生した。ラグタイムやブルーズ、ブラスバンドなどを糧としたこの新しい音楽は、バディ・ボールデン、キング・オリヴァー、シドニー・ベシェ、ジェリー・ロール・モートンらが最初のスター・プレイヤーになった。ちなみにブルーズが初めて録音されるのは1920年、ジャズは1917年。残念ながら当時のプリミティヴな音源は聴けない。

【1900年のナンバー1ヒット】○内数字は獲得した週。
Mandy Lee / Arthur Collins ⑥
When Cloe Sings a Song / George J. Gaskin ③
When You Were Sweet Sixteen / Jere Mahoney ⑤
A Bird in a Gilded Cage / Jere Mahoney ⑤
A Bird in a Gilded Cage / Steve Porter ⑥
Ma Tiger Lily / Len Spencer ⑤
Ma Tiger Lily / Arthur Collins ⑥
Because / Haydn Quartet ④
When You Were Sweet Sixteen / George J. Gaskin ⑧

1900年のナンバー1ヒットは9曲。

年度ごとの音楽の出来事やヒットが分かる!〜TAP the CHARTのバックナンバーはこちらから

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