TAP the STORY
ロバート・ジョンソン〜満たされない野望
1938年初め、ロバート・ジョンソンはニューヨークの摩天楼をその足元から見上げていた。深南部のミシシッピ州に生まれ育った、もうすぐ27歳の黒人の若者はその光景に…
1958年石川県生まれ。音楽評論家/翻訳家。
大学卒業後、故郷の金沢市で小さな輸入レコード店の店長として働き始める。東京の姉妹店に移ってまもなく執筆活動を開始。社会状況や歴史背景をふまえたロック評論から世界各国のフォークやワールド・ミュージックまでに健筆を奮う。著書に『スプリングスティーンの歌うアメリカ』(音楽出版社)。
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僕はいつだって、困難な状況の中で自分を表現する方法を見つけられる人に惹かれてきた 1977年前半、27歳のマーク・ノップラーは彼自身もその方法を見つけようともが…
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キンクスといえば、1960年代のブリティッシュ・ロックを代表するバンドのひとつ。 1970年にも「Lola」が英米両国で大ヒットし、アルバム『Lola Vers…
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1969年のある夜、テッド・ノーランという雑誌記者がウェストハリウッドの通りに健康食品店を見つけた。暗い店内には客はおらず、バスローブをはおった奇異な姿の長髪の…
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リヴァプールは「アイルランドの真の首都」とか「東のダブリン」と呼ばれたりもする。それほどにアイルランドからの移民とその子孫の人口比が高いということだ。 だから、…
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ブルース・スプリングスティーンの自伝的作品「Tenth Avenue Freeze-Out」(『Born To Run』収録)にはこう歌われている。「ビッグ・マ…
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アメリカでアイリッシュが多い街といえば、東海岸のニューヨークやボストンがすぐに思い浮かぶ。しかし、実のところアイリッシュ・アメリカンの人口が最も多い州はカリフォ…
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1975年5月26日、27歳の誕生日を迎えたスティーヴィー・ニックスは前年の同じ日を思い浮かべ、その1年のもたらした大きな変化を噛み締めていたはずだ。 1年前の…
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「ねえ、ニックがパパのために書いた曲を聴きに来てよ」 ニック・ロウは妻のカーリーン・カーターが父親と電話で話す声で目を覚ました。 電話の相手はカントリー音楽の巨…
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1968年、サイモン&ガーファンクルは“世界の頂点”にいた。 その年に彼らは映画『卒業』のサントラとアルバム『Bookends』の2枚を全米ナンバーワンにしてい…
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ジョニー・キャッシュとカール・パーキンスは、ともに55年にサン・レコードからデビューする。キャッシュがすぐに「Cry Cry Cry」のヒットを出したのに対して…