ドラムの伊藤隆郎を中心に、2006年に結成されたジャズ・クインテット〈TRI4TH（トライフォース）〉。もともとパンクロックのバンドをやっていて、一時期は冷牟田竜之のスカ・バンド〈THE MAN〉のメンバーとしても活動した伊藤を筆頭に、織田祐亮（tp）、藤田淳之介（ts）、竹内大輔（p）、関谷友貴（b）のメンバーそれぞれが他のバンドやセッションなど、さまざまな場で活躍するプレイヤーたちだ。

須永辰緒のプロデュースによる7インチでデビュー以降、「踊れるジャズ」をコンセプトに精力的に活動してきた彼ら。2015年にfox capture planやbohemianvoodooを擁するレーベル〈Playwright〉へ移籍したのを転機に、まるでギアをトップに入れたかのような疾走感と、迫りくるような音圧を武器に「パンクロックよりも激しいジャズ」をぶちまけるライブ・バンドへと変化していった。

今年5月には、カルメラと総勢13名のコラボを展開したスプリット・アルバム『HORNS RIOT』を発表。そのリリース・ツアーと並行してレコーディングを進めていったのが、ニュー・アルバム『4th Rebellion』だ。反乱という意味合いをタイトルに込めた本作には、新たなる刺激を求めるようにゲスト・ミュージシャンを招いた。1人はジャズのみならずロック、スカなどシーンを飛び越えて活躍するバリトンサックス奏者の青木ケイタ。そしてもう1人は東京事変などの活動でも知られるギタリスト昼海幹音。2人の奇才が参加することで、ますますエッジの立った、圧倒的な迫力を放つバンド・サウンドへと進化している。

もはやTRI4THのジャズは「踊れるジャズ」ではない。「踊り狂えるジャズ」だ。

TRI4TH
『4th Rebellion』

（Playwright）

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