Hey ho!
When you get bored
You’re the one who breaks the rules
Let’s go!
Open the door
You’re the one who keeps the truth
All I want is you
No one’s ever watching you
No one makes your dreams come true
Tonight, tonight, tonight,
Tonight’s the night
Stay punk forever
〈和訳〉
ヘイ! ホー!
退屈な時は 新しいルールを作れるのは自分だけ
レッツゴー!
ドアを開けて飛び出せ
本当の自分を守れるのは自分だけ
そんなお前が欲しいんだ
どうせ誰も気にしちゃいないし
自分の夢を叶えられるのは自分しかいないんだ
今夜 今夜 今夜こそ
今宵その時
パンクでいよう永遠に
(「Stay Punk Forever」より)
BEAT CRUSADERSの活動で知られる日高央を中心に、2012年12月に結成された〈THE STARBEMS(スターベムズ)〉。越川和磨 (元・毛皮のマリーズ)や菊池篤(Fed MUSIC/Circle Darko)らが参加する5人組のロックバンドは今年結成5周年を迎え、さらに日高は今年50歳になるというのだが、その勢いはますます加速している。昨年6月にミニ・アルバム『NEW WAVE』を発表してからわずか7ヶ月あまりの短いスパンで、4作目となるフル・アルバム『Stay Punk Forever』を完成させた。
アルバム・ジャケットに描かれているのは、色とりどりの書体でインデックスにタイトルが記されたカセットテープの束──ラジオ番組から流れてくる見知の音楽をエアチェックしたり、友だち同士でレコードやカセットを貸し借りしあってはダビングしまくっていたティーンエイジャーの頃。さまざまな音楽に出会っていくうち、次第と審美眼が定まってくる。端から見ればそれはバラバラのインデックスのように統一感のないチョイスのように受け取られるかもしれないが、他人がどう言おうと、自分の中には揺るぎない核がある──THE STARBEMSが(あまりにもベタな)『Stay Punk Forever』と名付けた本作は、日高の持ち味であるメロディックな歌の魅力を中心に据えながらも、ミニ・アルバム『NEW WAVE』から続くニュー・ウェイブ調の楽曲をはじめ、ほのかにアイリッシュ・テイストを感じさせるナンバーや、ファストコア、ファンク、ホットロッド、果ては2トーン・スカ……と、その並びは猥雑だ。しかし、アルバム全体を通して聴いた後に残る自由な解放感、そして熱く滾るエモーションは、まさしく「PUNK」そのもの。
形骸化したパンクや右に習えなロックに辟易している人にこそ、THE STARBEMSが掲げる「PUNK」がきっと刺さるはずだ。
official website
http://www.thestarbems.com/