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運命の歌〜Across The Universe〜前編

2014.09.07

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Words are flowing out like endless rain into a paper cup,
They slither while they pass, they slip away across the universe
Pools of sorrow, waves of joy are drifting through my open mind,
Possessing and caressing me.

Jai Guru De Va, Om
Nothing’s gonna change my world
Nothing’s gonna change my world
 

溢れ出す言葉は紙コップの中に際限なく降り注ぐ雨のよう
流れ広がりこの宇宙を超えてくまなく巡る
悲しみの海 歓びの波が
解き放たれた僕の心の中を漂いながら
僕を虜にし 僕を優しく撫でる

「Jai Guru De Va, Om」神に感謝を…
何ものにも僕の世界を変えることはできない
どんなものも僕の世界は変えられない


この「Across The Universe」は、ビートルズが1970年にリリースしたアルバム『Let It Be』に収録されたもの。
“レノン=マッカートニー”としてクレジットされているが、実質的にはジョン・レノンの手によるもので、彼の楽曲の中でも特に歌詞が印象的な作品だ。
この歌詞を書いたきっかけについて、ジョンはインタビューでこんな風に語っている。

“words are flowing out like endless rain into a paper cup(溢れ出す言葉は紙コップの中に際限なく降り注ぐ雨のよう”という一節が浮かんだ後、しばらく考えた末に一気に書き上げたんだ。

歌詞の中に繰り返し出てくる“Jai Guru De Va, Om”は、サンスクリット語の呪文で勝利あれ(Jai)、導師(Guru)、神(Deva)、霊(Om)、つまり「我らが導師、神に勝利あれ」(神に感謝を)の意である。
この“Om”は日本文化でもなじみの、「阿吽(あうん)」の「吽(うん)」にあたるもので、瞑想をささえる呼吸のことだ。
ジョンは、この歌に関してこんな風にも語っている。

本当に良い歌は、メロディーがなくても歌詞だけでその価値を見出せる歌であり、それに該当する曲こそが「Across The Universe」なんだ。

beatles-at-rishikesh
この歌はビートルズのメンバーがインド哲学に傾倒していった時期(1967〜68年頃)に書かれたもので、当時オノ・ヨーコがジョンに紹介した松尾芭蕉の俳句にも影響を受けているとも云われている。
「有限と無限」、「ミクロとマクロ」、そして「自己の内なる真理の追究と悟り」など、この歌詞にはジョンが求めた“東洋的な観念”が色濃く反映されているようだ。

「ジョン・レノン」と「オノ・ヨーコ」。
「ビートルズ」と「インド」。

その出会いは偶然ではなく、やはり“運命”という不可思議な力によって導かれたものだったのかもしれない。
そして…その歌は後に運命的な場面で唱われることとなる。
<後編は9/14(日)に公開予定です。お楽しみに♪>


let-it-be

ザ・ビートルズ『Let It Be』

(1970/EMI)


さて、今週は「あなたの人生において“運命”を感じた歌」を紹介して下さい♪
よろしければ「そのエピソード」も聞かせて下さい。
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