TAP the COLOR

冬の吐息と静寂の白〜レディオヘッドほか

2013.12.25

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「TAP the COLOR」連載第9回

──真冬の空気の中で吐く白い息。それは都会の街角や公園で飛び交う人々の会話に見えるものもあれば、延々と続く自然の光景を歩きながら孤独に厳しく漏れるものもある。今回はそんな冬の息がジャケットから出てきそうな4作品、静寂の時が刻まれているものをセレクト。

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ボン・イヴェール『For Emma, Forever Ago』(2008)
余りにも素晴らしいデビュー作。フロントマンのジャスティン・ヴァーノンは愛を失い、都会での生活やバンド活動に嫌気が差し、冬の大自然に身を置くことを決意。それまでのしがらみや葛藤などを静寂の時間と空気の中で清めたという。そしてボン・イヴェールとして生まれ変わり、この雄大な世界が届けられた。

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プリファブ・スプラウト『Steve McQueen』(1985)
いわゆる英国の「ネオアコ/ギターポップの名盤」として紹介されることが多い本作。フロントマンのパディ・マクアルーンが作詞作曲を手掛け、アルバムタイトルとなった伝説のスター俳優の名からも分かるように、アメリカをテーマにした儚い世界と音色が綴られていく。印象的なジャケ写が青春の瞬間を捉える。
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トラヴィス『The Man Who』(1999)
ブリットポップの宴の後、1990年代後半に英国ロックシーンの要となった叙情派サウンド。その代表格がこのセカンド作で大ブレイクしたトラヴィスだった。バンド名がヴィム・ヴェンダースのロードムービー『パリ、テキサス』の主人公から取られたという点からも、彼らの「さすらい感覚」が強烈に漂う。
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レディオヘッド『Kid A』(2000)
前作『OK Computer』で、ギターロックの可能な限りの表現を完成へと導いたレディオヘッド。本作ではエレクトロニカの手法を取り入れて冷たい感覚を新世紀に放った。トム・ヨークとスタンリー・ドンウッドによる一連のアートワークは彼らの作品の顔であり、ピンク・フロイドとヒプノシスの関係にどこか似ている。

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