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真っ直ぐなラブソング

2014.06.01

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♪「光になりたい」/大森洋平
福島県相馬市food&bar『101』で行われた“2013-2014年越しLIVE”より(大森洋平with柴田拓也)


大森洋平というシンガーソングライターをご存知だろうか?
今日は彼が紡いだラブソング「光になりたい」をご紹介します。
先月5/25にリリースされた彼のマキシシングル『A面』に収録されているこの歌は、2013年ふくおかフィナンシャルグループTVCMイメージソングとして起用された楽曲。
この“真っ直ぐなラブソング”の歌詞に登場する「あなた」に、皆さんは誰を当てはめて聴きますか?
恋人のこと。
片想いの人のこと。
大切な友達や家族のこと。
そして“あの場所”で暮している人達のことを。
今回TAP the POPでご紹介させていただくにあたって、特別に!彼からコメント(曲の誕生秘話)をいただきました。

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昨年のある日。
「突然のメール失礼いたします。クライアントの方が是非とも大森洋平さんにイメージソングを書き下ろして欲しいとのことで…一度お電話いただきたい」
という主旨で制作会社を名乗る方からHPのライブ予約アドレスに届いた一通のメール。
あぁ、音楽界にも遂にこういう新手の詐欺メールが出てきたのだなぁ、と。
正直、そう思った(笑)

96年19歳の時にデビューして17年目の春、ここ7年は個人商店。
昨今の音楽界の事情を考えても俺に降って湧くようなタイアップの話などないだろーが、どっちみち降る袖もないしMCのネタになるな!と思って電話してみた。

「お疑いでしょう?」
今では仲良しの担当者の第一声。
笑った。
その声でなんとなくホントかもしれないな。と思ったけど。
「そうですねー、お疑いですねー」
素直に返した。

「電話でもメールでも胡散臭いだけだと思うので来週の下北沢でのライブにクライアント、代理店、私が伺ってお話を…」

ホントに来た。
サイン入りのデビューアルバム等持参で。
今までの俺の楽曲を何曲も当て込んだCMの素材も既に出来てた。
ずっと好きで聴いててくれたことをただただ伝えてくれた。

嬉しかった。
ありがたかった。
本当にその一つ一つの言葉が、情熱が。

その帰り道のバスの中。
10分ぐらいで「光になりたい」はほぼ出来上がった。

少年時代に思い描いたみたいには、やっぱり日々はうまく廻らない。
だけど同時に好きで続けてると、やっぱり捨てたもんじゃないと思える日が来たりして。その繰り返し。
んで、いつかどっかに辿り着く。

なわけで、出来上がりました『A面』。
これまでの全ての出会いと出来事に心から感謝。
そしてまだまだこれから。
LOVE goes on!
君に真っ直ぐに届きますように。


写真 photo by yutaka higashijima

「光になりたい」

あなたがいる あなたがいる
この街で 今日も生きてく

届いてくれないかな?
真っ直ぐにこのまま
危うげな世界で
いまただひとつ確かなこと

はぐれないように
こぼさないように
繋いでいこう この手で

あなたがいる あなたがいる
僕が生きる すべての理由
それだけでいい 一番近く
あなたを照らす 光になりたい

覚えているのは
なんてことない 場面ばかり
けれど振り向けば
ただ愛しくて 紡いできた普通の奇跡

さびつかぬように
とどまらぬように
繋いでいけるのなら

明日をみたい 信じていたい
歩きつづける すべての理由
どんな日々も 僕を照らす
あなたのような 光でありたい

この空を絶望が包んだ朝
僕らは誓った遅すぎるとしても…いこう

あなたが笑う 明日を願う
歩きつづける 最後の理由
「愛している」そのすべてが
いつでも僕を 突き動かしてく

あなたがいる あなたがいる
この街で 共に生きる
どんな日々も なにがあっても
一番近く 光でありたい



「Love」という英語を「愛」という日本語に訳した人がいた。
その人の名は福沢諭吉。
時はまさに明治維新の頃だった。
作家の二葉亭四迷は「I love You」を「私は君のために死んでもいい」と訳した。
まだ英和辞書が一般的ではなかった時代。
あの夏目漱石は「I Love You」という言葉を、どう訳したのだろうか?
明治時代の中頃。
夏目漱石が文豪として名を馳せる前、英語の教師をしていた頃のエピソード。

漱石「誰か、これ(I Love You)を訳せる者は?」
生徒「はい!“我君ヲ愛ス”と訳します。」


すると…。

漱石「違う!日本男児たるもの、そんな言葉は使わないものだ!」
生徒「では、いったい何と訳すのですか?」
漱石「君といると月が綺麗だ」「それで伝わりますから」


と言ったという。
これが夏目漱石の“I LOVE YOU”である。
漱石が生きた時代。
まだ「愛」という言葉は一般的でなくて、それに代わる言葉といえば「情」でした。
「愛している」という直接的な表現は一般的ではなく、日本の感性に合うものではなかった。
日本人ならではの叙情的な文章で“想いを伝える表現”をよしとしたのだろう。
特に漱石は無粋なことが嫌いな人だったので、彼らしい逸話として語られている。


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【大森洋平 おおもりようへい】
1976.12.11 石川県金沢生まれ
唄うたい

音楽がいつも周りにあるような環境で育つ。
14歳の頃から曲を作り始める。
高校時代はバンドを結成しコンテストや数々のライブで注目を集める。
95年にソロとなり浜松のJapan Open’95に出場しグランプリを獲得。
96年9月、SINGLE「彼女」でソニーレコードよりデビュー。
その後もCDリリース(ディスコグラフィ参照)、全国各地でのイベント・ライブを中心に活動。
その他、FM福岡、長崎、AIR-G、bayfmなどでパーソナリティをつとめ、2004年3月には尾崎豊トリビュートアルバム『BLUE~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI~』に「LOVE WAY」で参加。
同イベント「THE NIGHT」にも参加し注目を集める。
また2004年10月発表のSINGLE「グライダー」は、映画『1リットルの涙』の挿入歌になるなど、心を揺さぶる歌声は様々な環境で人々の琴線に触れる。
2006年には初のライブ盤『THE SONG』、2009年にはミニアルバム『ドラマチック』のリリース等、コンスタントにリリース、ライブ活動を続ける他、2011年4月には約6年ぶりのレギュラー番組bayfm『Rough Sketch』のパーソナリティを務める。
デビュー15周年を迎えた同年、ソニーレコードよりベストアルバム『GREATEST WOODS』をリリース。
2011年10月より6ヶ月連続配信限定シングルをリリース。
2012年5月アルバム『ガーデン』リリース。
2013年、2014年「ふくおかフィナンシャルグループ」のイメージソングに「光になりたい」「あなたを連れていく」がそれぞれ採用された。
2014年5月25日、その2曲を含む『A面』遂にリリース。

「唄える場所があればどこでも唄う」をモットーに
積極的な音楽活動を続けている、生粋の唄うたい。



↓ライブスケジュール詳細・ディスコグラフィ等はこちら
<大森洋平オフィシャルウェブサイト>

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大森洋平『A面』

(2014/SOUND MISSION)

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