日夜ステージに立ち続けては、その場にいるすべての観衆たちを熱狂と興奮の坩堝へと引きずり込む──名実ともに〈LIVE CHAMP〉と言えるロックンロール・バンド、それがSCOOBIE DO（スクービードゥー）だ。

幼なじみだったギターのマツキタイジロウとボーカルのコヤマシュウを中心に、1995年に結成。2002年にはメジャー・デビューを果たす。2006年からは、メンバー自ら運営する〈CHAMP RECORDS〉を立ち上げ、以降、年1回のCDリリースを継続しながら、自主企画イベントの開催、そして各地のフェス出演や全国ツアーなど、隅から隅までセルフ・コンテインドな活動を展開してきた。

60年代から70年代の、もっともパワフルで、もっとも情熱がほとばしっていたリズム＆ブルースやファンクからの影響を感じさせるバンド・サウンドは、活動を重ねるごとに表現の幅を広げていきながらも、その核にある〈ソウルフル〉と〈ファンクネス〉をより強固なものとしてきた。結成19年目を迎えるSCOOBIE DOが奏で続けてきたロックンロールのひとつの極みと言えるのが、このニュー・アルバム『結晶』だ。

アルバム・コンセプトなどを決めず、ライブで勢いよく鳴らせるナンバーを、全力の演奏で録音するという、まさにライブ＆ダイレクトな意気込みでレコーディングされた本作。タイトでファンキーなビートを繰り出すドラマーのオカモト“MOBY”タクヤ。図太いベースラインでグルーヴを牽引していくナゲイケジョー。リズムと音色を巧みに操りながらサウンドにエモーショナルな色彩を描いていくマツキタイジロウのギター。そして圧倒的な歌声で楽曲に込められたドラマや情感を発露させていくコヤマシュウのボーカル──4つの個性がぶつかりあい、重なりあい、融合しあって生まれる、ロックンロールの結晶──SCOOBIE DOの新作『結晶』は、そんな3分間の宝石たちが詰め込まれた宝箱のようなアルバムだ。

SCOOBIE DO
『結晶』

（CHAMP RECORDS）

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