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オイスカルメイツ──初のメキシコ公演も大盛況!結成20周年を迎えるスカ・バンド、10年ぶりの新作

2016.05.06

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西荻の地に生まれ、酒にまみれながら熱い裏打ちのリズムを鳴らし続けて20年──2016年に結成20周年を迎える、オイスカルメイツ(Oi-SKALL MATES)が、なんと10年ぶりとなる待望のアルバムを完成させた。

1996年、それぞれハードコア・パンクやガレージ・ロック、モッズ界隈で活動していたメンバーたちを中心に結成されたオイスカルメイツ。彼らに共通していたのは、日本のスカフレイムスやUKのバッド・マナーズが奏でるルードでルーズでラフでタフなスカ・ミュージックに心底ヤラれて、自分たちでもこんなスカを奏でたい!という初期衝動だった。翌年には今も彼らの代表曲である「NISHIOGI TOKIO/SCOOTER BOY SCOOTER GIRL」を7インチ盤発表。シングルやスプリット盤を立て続けに出した後、2001年にファースト・アルバム『12-MATES SKALL NIGHTER WOO…..』をリリース。メンバーの入れ替わりは何度かありながらも、これまでに3枚のアルバムを発表し、精力的にライブ活動を展開。さらに2016年4月には初のメキシコ公演も大盛況を収め、今や東京のスカ・シーンの顔と呼ぶべき存在となった。

オイスカルメイツ Live in Mexico 2016.04.17


なんといっても彼らの最大の魅力は、ライブだ。ボーカリスト=ワタルバスターの人を食ったようなユーモラスが漂うステージアクトと迫力に満ちたシャウト、そして時折見せるシニカルな批評性あふれるメッセージに、オーディエンスの心は手玉に取られたように一発で惹きつけられる。そんな人たらしなカリスマ性を振りまくフロントマンに引けを取らない、強烈なキャラクター揃いのメンバーたち。トロンボーン奏者でルードボーンズのメンバーとしても活動するヒロシブラウン、トロピカルゴリラでも活躍するベーシストのCimを筆頭に、愛すべきルーディーどもがそれぞれの仕事や家庭の予定に折り合いをつけ、週末になるとそれぞれが住む街から集まってはステージに立ち、熱いライブをぶちかます……そんな生活を20年も続けてきたのが、オイスカルメイツというバンドなのだ。

10年ぶりとなるアルバム『Adultix Hangoverz』は、豪快な銅鑼の音からはじまるスキンヘッド・レゲエの表題曲で陽気に幕を開け、最近のライブの定番曲「Skankin’ Class Ero」から2トーン調の「Boredom」、世知辛くきな臭い世の中を生き抜いてやろうという強い意志を感じさせるようなキラー・スカ「Never Die」、パンキッシュにダンスホール・レゲエを消化した「Dazzle 4 Life」、ワーキングクラスのためのバラッド「Freedom Freedom」、彼らを待つスカ・ファンが多くいるメキシコへの思いを歌った「No Sleep ‘Till Mexico」と矢継ぎ早に繰り出される全10曲。20年の歴史の中でメンバー各々から持ち寄られた多彩な音楽性も随所に織り交ぜられたバンド・サウンドで、高いテンションのまま突っ走る快作に仕上がった。

ワーキングクラス・ヒーロー(Working Class Hero)なんて仰々しい称号は照れ臭いと返上しちゃうような、スカンキンなエロ親父(Skankin’ Class Ero)たち──そんな彼らが酒臭い息を吐きながらシャウトする、生活にしっかりと根差したメッセージに拳を上げ、ルックスに似つかわぬロマンチックなラブソングに心を揺さぶられ、そしてとびきりにエモーショナルな裏打ちのリズムで汗だくになるまで踊らされる。ライブが終わった後に、フロアから引き上げてくる観客たちの上気した笑顔を見ればわかる。オイスカルメイツの音楽が、しんどい明日を力強く乗り越えるためのブルーズであり、先の見えない未来を打ち破るロックンロールであることを。やっぱり彼らは、日本のスカ・シーンが誇る「ヒーロー」なのだ。


オイスカルメイツ『Adultix Hangoverz』

オイスカルメイツ
『Adultix Hangoverz』

(WATAX)



オイスカルメイツ official website
http://www.oiskallmates.com/
http://www.facebook.com/OiSKALLMATES

オイスカルメイツ「Skankin’ Class Ero」 MV
オイスカルメイツ「Enjoy Yourself」 LIVE *1stアルバム収録曲


5月8日(日)
Oi-SKALL MATES 20th Anniversary & SHINJUKU LOFT 40th ANNIVERSARY
Punky Nutty Party 粋悪狂音楽 新宿編


【SHOW】
Oi-SKALL MATES

■新宿アルタ前
START 15:00
入場無料 / CHARGE FREE
※ステージ前観覧スペースへは、入場整理券が必要。
整理券は当日10:00よりステージ横で配布。

■新宿ロフト
OPEN 16:00 / START 18:00

ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500(共に1D別)
※チケット入場者特典として、”20th Anniversary ソノシート”をプレゼント!チケット入場時に受付で配布。
DJ:MARTIN-KINOO (CHELSEA movement / Version City)
Gakuji “CHABE” Matsuda


INFO TEL :03-5272-0382(新宿ロフト)


詳しくは
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft/42402

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*本コラムは2015年12月28日初回公開した記事に加筆修正しました。

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