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歌い継がれるシェナンドー・後編〜もう一つの流れを辿るとアイルランド系移民の心に〜

2014.11.23

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みんなアイリッシュだった~アイルランド系特集(TAP the POPより)
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♪「Shenandoah」/シセル
ノルウェーの女性歌手、シセルによるバージョンで、アイルランドの音楽大使に認定されている伝統音楽バンド、チーフタンズ(The Chieftains)のリーダー、パディー・モローニが笛で参加している。


おお、シェナンドー
逆巻く川よ…
おまえのもとを去ってはいるが
おまえを忘れたりしない
おまえを最後に見てから7年の月日が流れた…
あれから7年の月日が流れた…


この曲はアイルランド系移民達にとっても深い意味を持つ歌だとも云われている。
この歌詞に出てくる「7年の月日」とは、当時の法律に関わる年数で、誰も住まない土地を開墾(かいこん)して7年暮らせば、そこが所有地と認められたという“七年法”のことを歌っているもの。
この“七年法”が適用されたのは、19世紀になってからアメリカに渡って来たアイルランド系移民でした。
裕福な土地はすでに先住民が占拠しており、当時のアイルランド系移民は辛く厳しい日々を送っていたという。
7年間の苦労を経て「住む土地も出来ましたから、あなたのお嬢さんをください」と求婚に行くラブソングとして歌われた歌詞もある。

♪「Shenandoah」/ヴァン・モリソン


Oh Shenandoah, I long to hear you
(Away, you rolling river)
Oh Shenandoah, I long to hear you
(Away, I’m bound away ‘cross the wide Missouri)

シェナンドー酋長よ
あなたの言葉が聞きたいです
(あなたは遠く、荒れる川)
シェナンドー酋長よ
あなたの許しを聞きたいです
(私は遠く旅をし、ミズーリ河を渡っている)


シェナンドー酋長よ
私はお嬢さんを愛しています
彼女を連れていきたいです
どんなに反対されたとしても

七年が過ぎるまで
あなたと会った最後の日から
七年が経ちました
あなたと約束した七年間です

シェナンドー酋長よ
私はお嬢さんを愛しています
彼女を貰いに行きます
波を乗り越え、いま参ります

これまで二人が会うにしても
その仲は秘密にしてきました
シェナンドー酋長よ
私は彼女に心を捧げています

彼女は決心してくれています
私について来てくれると
あなたにも認めて欲しいです
あなたを騙したくありません


川の船乗りたちが歌う古い舟歌(労働歌)は、いつしかアイルランド系白人の男性が酋長の娘に恋をするラヴソングへとなり、長い間に歌い継がれていくうちには様々な歌詞がつけられてきた。
そのメロディを聴くだけでも、甘いラヴソングというよりは、去りゆかざるを得なくなった者のそこはかとない哀愁を感じる…。

♪「Shenandoah」/キース・ジャレット


キース・ジャレット『The Melody At Night, With You』

キース・ジャレット
『The Melody At Night, With You』

(1999/ ECM Records)



今週も前回に引き続き「ジャンルや世代を超えて様々な人に歌い継がれてきた曲」を紹介して下さい♪
皆様からのコメント欄への投稿をお待ちしております。
洋楽・邦楽・性別・世代を超えて“音楽と出逢う”歓びを、皆さんで分かち合いませんか?
「私ならこの一曲!」
YouTube動画のURLをコメント欄に貼付けて、歌詞の内容や選曲理由と共に「一曲」聴かせて下さい。
投稿方法がわからない方は、直接メッセージでご返信(メール投稿)下さい。
曲名/アーティスト名と選曲理由だけの投稿でもかまいません。
info@tapthepop.net
コメント欄の方へ代理投稿させていただきます。
宜しくお願い致します。

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