デヴィッド・ボウイが、イギー・ポップとともに「チャイナガール」を書いたのは、1970年代中頃、ベルリンでのことだ。当時、イギー・ポップはベトナム美人、クエラ・グエンにぞっこんだった。そしてふたりとも、ドラッグのお世話になっていた。
♪ チャイナガールと一緒なら、この気分から抜け出せる
チャイナガールなしでは、抜け殻のような気分だ
彼女の鼓動が雷のように打つのが聞こえ
星々は音を立てて落ちてくる♪
「チャイナガール」は、ボウイがイギーの彼女を見てインスパイアされたのだ、という説がある。歌の中では、ベトナムではなく、チャイナに置き換えた、というわけだ。
だが、腑に落ちない点もある。それは、「チャイナガール」が<チャイニーズガール>じゃないからだ。中国の女の子、というなら<チャイニーズガール>の方が自然である。
そこで、出てくるのがもうひとつの説だ。
そう、ドラッグのことを歌っているのではないか、というわけだ。一部では、ヘロインは<チャイナホワイト>と呼ばれていたということもあり、なかなか説得力がある。そう思ってもう一度この曲を聴くと、なるほど。。。と思えるのだ。
♪ チャイナガールと一緒なら、この気分から抜け出せる
チャイナガールなしでは、抜け殻のような気分だ
彼女の鼓動が雷のように打つのが聞こえ
星々は音を立てて落ちてくる♪
ところで、世界的に今、経済はお先真っ暗という状態である。ソ連が崩壊し、資本主義が共産主義に勝ったとされた日は遠い昔となり、アメリカの債権を世界一保有しているのが中国、という今日この頃だ。
2014年11月にはそんな中国で、APEC(アジア太平洋経済協力)が開かれた。世界経済は、中国市場抜きには語れなくなっている。
チャイナリスク、という文句は、タバコのパッケージに印刷された注意書きほどの説得力も持たないようだ。チャイナは、美しい女の子なのか。ドラッグなのか。北京に集まったお歴々は、どう考えているのだろうか。
♪ チャイナガールと一緒なら、この気分から抜け出せる
チャイナガールなしでは、抜け殻のような気分だ
彼女の鼓動が雷のように打つのが聞こえ
星々は音を立てて落ちてくる ♪

●Amazon Music Unlimitedへの登録はこちらから
●AmazonPrimeVideoチャンネルへの登録はこちらから
(このコラムは2014年11月13日に公開されたものです)

- TAPthePOPアンソロジー『音楽愛 ONGAKU LOVE』
TAP the POPが初書籍を出版しました!
「真の音楽」だけが持つ“繋がり”や“物語”とは?
この一冊があれば、きっと誰かに話したくなる
今までに配信された約4,000本のコラムから、140本を厳選したアンソロジー。462ページ。
「音楽のチカラで前進したい」「大切な人に共有したい」「あの頃の自分を取り戻したい」「音楽をもっと探究、学びたい」……音楽を愛する人のための心の一冊となるべく、この本を作りました。
▼Amazonで絶賛発売中!!
『音楽愛 ONGAKU LOVE』の詳細・購入はこちらから



