ボブ・ディランが「Masters Of War(戦争の親玉)」を作ったのは21歳の時だった。
それはキューバ危機によって冷戦の緊張が高まった1962年から1963年頃のこと。この楽曲は2ndアルバム『The Freewheelin’ Bob Dylan』に収められ、ディランが初めて“はっきりとしたメッセージを込めたプロテストソング(政治的抗議のメッセージを含む歌)”として知られている。
同アルバムのトップを飾る「Blowin’ in the Wind(風に吹かれて)」の方が、プロテストソングとして世界的に有名になったが、そのメッセージは暗喩によるものがほとんどだった。
それに比べてこの「Masters Of War(戦争の親玉)」は、明らかに人の命を代償に金儲けしている“戦争商人”を痛烈に非難した歌であり、ディランの楽曲の中でも最も攻撃的だと言われている。
世界は混沌とした時代に突入しようとしている。ウイルスのこと、エネルギー問題、経済至上主義、自然環境・生態系の破壊、地球規模の気候変動…そして今も世界のどこかで戦争・紛争・貧困に苦しんでいる人達がいる。
国境を越え、時代を超えて…誠実なアーティストが生み出した歌は教えてくれる。「知ること」「伝えること」そして「自分の事として考えてみること」の大切さを。
この世界を “陰でコントロールする者たち” の好きにさせてはいけない。
「戦争のつくりかた」アニメーションプロジェクト-What Happens Before War?-
【戦争のつくりかた特設サイト】
http://noddin.jp/war/
2012年8月20日、シリアを取材中、銃撃によって志を絶たれたジャーナリスト・山本美香さん(享年45)の言葉をご紹介します。(書籍『戦争を取材する〜子供たちはなにを体験したのか』/山本美香・著より)
平和な世界は、たゆまぬ努力を続けなければ、あっという間に失われてしまいます。世界は戦争ばかり、と悲観している時間はありません。この瞬間にもまたひとつ、またふたつ…大切な命が奪われているかもしれない。目をつぶって、そんなことを想像してみて下さい。
■『戦場に咲いた小さな花 山本美香という生き方』(ドキュメンタリー番組・約45分)


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