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ロカビリーの女王ワンダ・ジャクソンの偉大な足跡と功績

2026.10.19

2019年3月27日、“ロカビリーの女王” ワンダ・ジャクソン(現在88歳)がライブ活動からの引退を表明した。Facebookには、マネージメントからの言葉としてファンへのメッセージが綴られた。

「60年以上にわたるツアー生活を終え、ワンダ・ジャクソンはパフォーマンスから引退します。今回の引退は単に彼女の健康と安全を考えてのことです。これまでワイルドな道程でしたが、長年にわたりサポートして下さったファンの皆様に感謝しております。しかしながら、これで終わった訳ではなく、人生の新たな章の始まりに過ぎません」


2009年、女性ロカビリーシンガーの草分け的存在として活躍していたワンダ・ジャクソンは、ロックの殿堂入りを果たした。受賞したアーリー・インフルエンス部門とは、現代のロックにインスピレーションと多大な影響を与えた人物が対象となる賞で、過去の受賞者リストにはロバート・ジョンソン、ウディ・ガスリー、ルイ・アームストロング、ピート・シーガー、ベッシー・スミス、マヘリア・ジャクソン、ナット・キング・コール、ビリー・ホリデイなど、錚々たるレジェンド達の名が並んでいる。

1950年代の後半から1960年代初頭にかけて人気を博したワンダ・ジャクソンの歌を聴くと、カントリー&ウエスタンが黒人ブルースなどの影響を受けてヒルビリーが生まれ、それが発展してロカビリーになり、ロックンロール、そして現代のロックになっていく変遷・ルーツ・流れがよくわかる。

目鼻立ちの整った白人女性らしい可愛い顔に反して、感情的で迫力のある黒人のような歌い方をするワンダの歌唱スタイルは、当時の音楽シーンにおいて革新的なことだった。

1955年にデビューしたワンダは、ロックンロールをレコーディングした初めての女性アーティストとして知られている。もともとカントリーシンガーだったワンダは、エルヴィス・プレスリーに勧められてロックンロールに転向したという。

1937年10月20日、オクラホマ州にあるモードという小さな町で生まれた。父親は理髪師をしながらセミプロのフィドル奏者(カントリーミュージシャン)でもあった。幼い頃、一家はカリフォルニアに移住する。それは父親が音楽の夢を追っての引っ越しだった。

子供時代のワンダにとって、父親は最初の音楽の先生でもあった。父親は幼い子供に、ウエスタン・スイング(スイングとカントリーが融合した音楽のスタイル)など当時流行していたバンドの演奏を観せて歩いていた。ワンダはギターを手にして、フィドルの父親と二人で演奏を楽しむようになった。

数年が過ぎ…「生まれ育った故郷に帰りたい!」と願う母親の意向で、一家はオクラホマへ戻る。1954年、音楽が大好きだったワンダ(当時17歳)は、オクラホマの田舎の高校に通っている時にアマチュアコンテストで入賞し、ローカルラジオ番組で15分枠で自分の番組を持つこチャンスを掴む。

その歌声を番組で聴いたカントリー&ウェスタン歌手のハンク・トンプソンは、自分のバンドにスカウトする。同年、初めてのレコーディングを経験。当時ハンクが在籍していたバンドのリーダー、ビリー・グレイとのデュエット曲「You Can’t Have my Love」(デッカレコード)は、カントリーチャートで8位となる。

1956年(当時18歳)にはソロ名義で活動するようになり、ジーン・ヴィンセントと同じキャピタルレコードに移籍して、カントリーとロカビリーを融合させたような楽曲「I Gotta Know」をリリース。
その後「自分はカントリー歌手として進むべきか?」と迷っていた時に、当時のボーイフレンドだったエルヴィス・プレスリーからの助言を受けて、ロックンロールへと転向。1958年にはエルヴィスの「Let’s Have a Party」をカヴァーしてNo.1ヒットを獲得し、ワンダ・ジャクソンは“ロカビリー女王”としての人気を不動のものとする。
1960年代半ば、ロカビリー人気の低迷と共に、(ある意味古巣の)カントリー音楽界へ転身する。ロカビリー調の歌い方を変え、幼い頃に父親から学んだカントリーミュージックを本来の美しい声で歌う実力派として、さらなる名声を確立していく。

1970年代にはゴスペルも歌うようになり、キリスト教の集いを中心に活動を続けていた。1980年代に入ってからは、ネオ・ロカビリーの人気と共に、“元祖ロカビリーの女王”として注目を集める存在となった。

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【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

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