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アイアン&ワイン〜アメリカンロック&フォークの伝統を受け継ぐ“最も重要なアーティスト”として注目される男の魅力とは!?

2021.06.15

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“アイアン&ワイン”ことサム・ビームという男をご存知だろうか?
彼は今、アメリカンロック&フォークの伝統を受け継ぐ最も重要なアーティストとして注目される存在だ。
この“アイアン・アンド・ワイン”とは、彼のステージングネームであり、プロジェクト的なものではなく、基本シンガー・ソングライターとしての性質を帯びる。
2002年に老舗レーベル(Sub Pop)からデビューして以来、これまでにスタジオアルバムを5枚リリースしていて、2011年にリリースした『Kiss Each Other Clean』は全米チャートで2位を記録した。
現在「中堅」と言われる域に達してきた彼は、アメリカントラディショナル・ミュージックからMPB(ブラジリアンポピュラー・ミュージック)、レゲエ、多くの国の音楽を摂取したメロディーメイカーとしての評価も高く、アメリカのインディーズシーンにおいて孤高にして不思議な立ち位置にいる存在といえるだろう。
2005年にはCalexico(キャレキシコ)[※1]とのコラボレーションEP『In the Reins with Calexico』を発表し話題となる。
2007年にはキャレキシコとのカップリングツアーで一度だけ来日も果たしている。


そんな彼の魅力は、なんと言ってもそのウィスパーボイスとシンプルで信頼できる曲作りだ。
元々アコースティックギター1本での弾き語りで注目を集めてデビューした彼。
キャリアを重ねるごとにキーボードやホーン隊を起用してファンを驚かせたが、元の楽曲が良いので、一貫性を保ったまま広く受け止められる音楽を創り出してきた。


彼は1974年6月26日に生まれた。
幼少の頃は両親が働くサウスカロライナ州のコロンビアで過ごす。
父親は土地管理の仕事に携わり、母親は学校の教員をしていた。
大学に通うようになるまでの間、彼はコロンビアのレストランでウェイターをしていた。
その後、彼はフロリダ州立大学で芸術学の修士号を取得する。
やがて2人の娘の父親となり、アイアン・アンド・ワインのファーストアルバムが発売されるまではマイアミ大学などで映画・映画撮影技術の教師として働いていた。
28歳でデビューするまで、彼は7年間以上も歌を書きつづけていたという。
ある日、彼の友人が彼の作ったデモをコピーしてレコード会社(Sub Pop)の人間に聴かせ、それがデビューのきっかけとなったという。
あるインタビューで“アイアン&ワイン”というプロジェクトについて彼の口から語られたことがある。

「僕は元々アコースティックギターが趣味で、暇なときに曲を書き貯めていたんだんだけど、28歳の頃に僕の曲を聴いたシアトルのSub Popレーベルが目をつけてくれて、それから本格的に音楽活動を始めたんだ。」

――彼はなぜ“アイアン&ワイン”という名前を選んだのだろう?

「ジョージア州の片田舎で映画の仕事をしていたとき、雑貨屋で“Beef Iron & Wine”(直訳すると「牛と鉄とワイン」)っていうサプリメントを見かけたんだ。飲むと体に良いらしいんだけどね。ただその“鉄とワイン”っていう言葉の組み合わせが妙に気に入ったんだ。僕が作る音楽は、曲調が聴きやすいのに歌詞が荒れていたり、逆に歌詞が優しいのに曲調が激しかったり、正反対の要素が組み合わさっていることがよくあるんだけど、“鉄”っていう強そうなイメージと“ワイン”っていう楽しいイメージの組み合わせが、僕の音楽性とも合っているような気がしてちょっと名前を使わせてもらったんだ。」

アイアン・アンド・ワインは、音楽になにかしらの切実な意味を求める人たち、ひとりひとりに歌いかけるような道を歩んでいる。
聴く人たちの日々の傍らに寄り添う、何気ない宝物のような作品を創り出しながら…。彼の今後の活躍に多くの音楽ファンが大いに期待し、そして注目している。

【オフィシャルサイト】
http://ironandwine.com

【Amazonで購入可能なアイアン・アンド・ワインのCD作品】
アイアン・アンド・ワインのCD作品

そしてこの春、彼の長年の夢であったデュエットアルバムを、シンガー・ソングライターのジェスカ・フープ[※2]と共に作り上げた。
ウィルコのグレン・コッチェ(Dr)を始めとする“ドリームチーム”といえる豪華ミュージシャンが結集し、珠玉の作品集が完成した!!!


Sam Beam & Jesca Hoop『Love Letter for Fire』

Sam Beam & Jesca Hoop『Love Letter for Fire』

(2016 / Sub Pop)


[※1・Calexico(キャレキシコ)]
メキシコとの国境近くの街、アメリカ、アリゾナ州トゥーソンに在住の ジョーイ・バーンズとジョン・コンヴァーティノの二人によって結成。バンド名はカリフォルニアとメキシコを合体させたもの。ブルース/カ ントリー/フォーク/マリアッチ/ジャズといったルーツミュージッ クからロック/アンビエント/フィールド・レコーディング/映画音楽/ヨーロッパ~中南米に点在する音楽までを溶け合わせた彼らの音楽はハイブリット・モダーン・ルーツ・ミュージックとも言われている混血的無国籍サウンド。
ロードムービーさながらのステージは圧巻で、過去の2回の来日でmama!milk、THE MICETEETH、くるり、Double Famous、エゴラッピンと競演。

[※2・Jesca Hoop(ジェスカ・フープ)]
カリフォルニア南部出身のソロ・アーティスト。アリゾナの山奥で社会性障害児のリハビリをする仕事をしたり、トム・ウェイツの元でナニーとして働いていたこともあるという変わった経歴の持ち主である。彼女の曲は基本的にフォーク系ポップソングなのだが、子供の無邪気さと大人の難しさ、輝く太陽と忍び寄る影のようなものといった両面性があり、そして何ともいえないレトロで妙な不思議さがあるユニークでアートな音楽家として知られている。





こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。





【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”春夏】


6月25日(金)群馬(前橋)Cool Fool 
6月26日(土)東京(高円寺)MOONSTOMP
6月27日(日)埼玉(川越)大黒屋食堂  
7月3日(土)田川Diamond Moon
7月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
7月6日(火)福岡(薬院)遊来友楽 
7月10日(土)熊本(八代)bar 7th chord
7月11日(日)福岡(みやま)柿原酒店
7月16日(金)蒲郡Chot Bar VOODOO LOUNGE
7月17日(土)名古屋 喫茶ニューポピー 
7月18日(日)浜松(弁天島)LIVE & DISCOマルガリータ 
7月24日(土)群馬(渋川)Casa Midori 
7月29日(木)仙台 ホームラン酒場
7月30日(金)岩手(宮古)カントリーズcafe
7月31日(土)岩手(二戸)HOUSE OF PICNIC 
8月1日(日)秋田(能代)ハックルベリー 
8月3日(火)小郡 ジラソーレ 
8月7日(土)群馬(下仁田)otenki食堂
8月21日(土)久留米 農と音
8月22日(日)山口(萩)玉ネギ畑  
8月23日(月)東広島pasta amare
8月27日(金)福岡 Bassic. 
8月28日(土)LIVE BAR雷神
8月29日(日)大牟田 陽炎


↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12660274732.html




新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
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【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki

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