♪ 恋人よ、君に愛を誓おう
永遠に、いつまでも
天にいる方が証し人
永遠に、いつまでも ♪
スタッフの母体は、ベーシストのゴードン・エドワーズが1960年代に結成したセッション・バンド「エンサイクロペディア・オブ・ソウル」だ。
ソウル・ミュージックの百科事典というそのグループ名からもわかるように、そのバンドは、ジャズ、ソウル、ゴスペル、リズム&ブルースとブラック・ミュージックを演奏させたら職人と呼ばれるような、ミュージシャンの集まりだった。
1970年代に入り、メンバーが固定されると、彼らはスタッフと名乗った。得意とするもの、という意味とスラングの麻薬の意味があった。確かに、メンバーはそれぞれの楽器のエキスパートだったし、そのサウンドは聴く者にある種の中毒性をもたらした。
ゴードン・エドワーズ(ベース)
コーネル・デュプリー(ギター)
エリック・ゲイル(ギター)
リチャード・ティー(キーボード)
スティーヴ・ガッド(ドラムス)
クリストファー・パーカー(ドラムス)
彼らのサウンドは、クロスオーバーともフュージョンとも呼ばれ、インストゥルメンタルの曲が大部分だったが、ゴードン・エドワーズがボーカルをとった「あこがれの君」は、スタッフにとって、数少ない歌である。
♪ 空高く輝く月のように
絶対に君を地に落としたりはしない ♪
歌のバックはいたって、シンプルだ。
華麗なテクニックをあえて封印するように、グループはゴードンの歌声をサポートしていく。
♪ 結婚してほしいのさ
永遠に、いつまでも
君はこの人生の鍵なのさ
永遠に、いつまでも(いつまでも) ♪
楽器の名手たちが奏でたラブ・ソング。
それはゴードンの優しい歌声を支える名演だった。