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季節(いま)の歌

月の歌〜Moon Dew

2024.12.21

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1969年に行われたウッドストック・フェスティバルでの熱演、そして翌年に行った大編成ツアー『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』での活躍は、ロックファンの中で伝説となっている。

しかし、その存在が一般的に認知されたのは、やはり映画『愛と青春の旅立ち』(1982年/主演リチャード・ギア)の主題歌「Up Where We Belong」だろう。ジェニファー・ウォーンズとのデュエットが、キャリアにおいて最大のヒットとなった。

その6年前にリリースした“知る人ぞ知る”6thアルバム『Stingray』(1976年)。その中に収録されている「Moon Dew」。この美しくロマンチックな歌はジョー・コッカーの隠れた名曲だ。

♪「Moon Dew」/ジョー・コッカー


LA産スワンプ・ロックの雄レオン・ラッセル一派として知られる、ダニエル・ムーアの弟マシュー・ムーアが書いた珠玉のバラードである。曲の素晴らしさも然ることながら、このアルバムのバックミュージシャン達が凄い!

後にフュージョン界の大御所として君臨することとなる白人黒人の混合バンド“スタッフ”のメンバーが集結しているのだ。(クリス・パーカーを除く)

それはボブ・ディランにとってのザ・バンド、リンダ・ロンシュタットにとってのイーグルスのような存在(関係)にも似ている。

また、このアルバムにはスタッフのメンバーの他に、参加ミュージシャンとしてエリック・クラプトンの名前もクレジットされている。裏ジャケを見ると、後にスタッフとなるメンバーが全員映っている(なぜかジョー・コッカーは、ジョージ・ハリスンのTシャツを着ている)。

左から、コーネル・デュプリー(Gt)、ジョー・コッカー(Vo)、スティーヴ・ガッド(Dr/Per)、リチャード・ティー(Key)、ゴードン・エドワード(Bass)、エリック・ゲイル(Gt)

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楽曲のクレジットを見ると、ボブ・ディラン、レオン・ラッセル、ボビー・チャールス、そしてファンクの大御所ジョージ・クリントンなど、素晴らしいアーティスト達の曲によって構成されている。

白人と黒人が交わることによって生まれるグルーヴ感。それはまさに“フュージョン(融合)”と呼ぶのに相応しい。

その凄腕ミュージシャン達による“職人技”が冴え渡るサウンドは、喩えようのない“心地よさ”を体感させてくれます。誰かに想いを馳ながら月見酒をやるのには、こんな歌がよく似合う。


stingray

ジョー・コッカー『Stingray』

(1976/A&M)
1.The Jealous Kind (Bobby Charles)
2.I Broke Down (Matthew Moore)
3.You Came Along (Bobby Charles)
4.Catfish”(Bob Dylan, Jacques Levy)
5.Moon Dew (Matthew Moore)
6.The Man in Me (Bob Dylan)
7.She Is My Lady”(George Clinton)
8.Worrier (Matthew Moore)
9.Born Thru Indifference”(Joe Cocker, Richard Tee)
10.A Song for You(Leon Russell)



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執筆者
【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

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