荒井由実のファースト・アルバム『ひこうき雲』は、1973年11月20に東芝EMIからリリースされました。
そして『MISSLIM』『コバルト・アワー』『14番目の月』と続いた荒井由実の名義による作品と、結婚して松任谷由実になってからの作品が45年という期間の中で38枚ものアルバムとして、コンスタントに発表されて現在に至っています。
そうした偉大なアーティストがみずみずしい才能によって音楽ファンの間で発見されて、急速に輝きを増して広く知られるようになったのは1973年から76年まで、荒井由実時代のことでした。
それまでにはなかった新しい視点によって描かれる歌詞から伝わる世界観、斬新なメロディとコード進行によって創り出される音楽、それをトータルで表現していく彼女のアグレッシヴな姿勢を賞賛して、当時の人々は”ニューミュージック”と呼ぶようになるのです。
彼女のニューミュージックは今、日本のスタンダード・ソングとして歌い継がれています。