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あのロックバンドやポップスターはいくら稼ぐ!?〜メガツアー歴代興行収入ランキング

2018.02.20

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ゼロ年代のネットカルチャー浸透やiTunesによる単曲ダウンロード。10年代に入ると新たに定額制のストリーミングサービスも登場。あれだけ飛ぶようにCDが売れまくった90年代とは打って変わり、ベストセラーの量産がほぼ不可能(アデルは例外)となった今の時代。

印税収入が減少するミュージシャンにとって、「ツアーで稼ぐ」(ついでにグッズで稼ぐ)ことはもはや当たり前。70年代のツアーはレコードを売るための宣伝活動だったが、今ではツアーを成功させるための新作リリースのような逆転現象を起こしている。80年代のようにMTVがツアーの役割を果たしてくれた時代も懐かしい。

スター級のロックバンドやポップスターにとって、長期間に及ぶスタジアムやアリーナのツアーを実施するのは、人気を維持するために常に求められる華やかなイベントのようなものだ。そのツアー自体が巨大化したのは80年代に入ってから。ローリング・ストーンズの1981年の「American Tour」が最初だと言われている。

「生き残るための唯一の手段がツアーだ。レコードの印税でもろもろのコストをカバーするなんてできやしない。メガツアーは回し続けなきゃいけない機械のようなもんさ……俺たちがやってるのは小さなロンドンのクラブに出てた1963年とたいして変わってないけどな」(キース・リチャーズ)

「自分たちが客席から“蟻”のようにしか見えないことを意識するようになってね。観客を盛り上げるために、巨大なスクリーンにミックの姿を映したりしなければならなくなった。ショーの規模がこれだけ大きくなると、花火やら照明やら舞台やら、ちょっした“仕掛け”が必要になってくる」(チャーリー・ワッツ)


──今回はメガツアーによって人気バンドやアーティストがどれだけ稼ぐのかをランキング化してみることにした。売り上げ、期間、公演数、動員数・・・そのスケールの大きさには驚くばかりだ。

【ツアー収益歴代ランキング TOP 10】
❶U2「U2 360°Tour」
7億3642万ドル
2009–11年/110公演/727万人動員


❷ローリング・ストーンズ「A Bigger Bang Tour」
5億5825万ドル
2005–07年/144公演/468万人動員

❸コールドプレイ「A Head Full of Dreams Tour」
5億2303万ドル
2016-17年/114公演/539万人動員

❹ガンズ・アンド・ローゼズ「Not in This Lifetime… Tour」
4億8090万ドル
2016-継続中/125公演/437万人動員

❺ロジャー・ウォーターズ「The Wall Live」
4億5867万ドル
2010–13年/219公演/413万人動員

❻AC/DC「Black Ice World Tour」
4億4112万ドル
2008–10年/167公演/484万人動員

❼マドンナ「Sticky & Sweet Tour」
4億800万ドル
2008–09年/85公演/354万人動員

❽U2「Vertigo Tour」
3億8904万ドル
2005–06年/131公演/462万人動員

❾ガース・ブルックス&トリーシャ・イヤーウッド「The Garth Brooks World Tour with Trisha Yearwood」
3億6430万ドル
2014-継続中/366公演/474万人動員

❿ポリス「The Police Reunion Tour」
3億6200万ドル
2007–08年/156公演/330万人動員
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【1980年代】
①ピンク・フロイド「A Momentary Lapse of Reason Tour」
1億3500万ドル
1987–89年/199公演/425万人動員
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②マイケル・ジャクソン「Bad」
1億2573万ドル
1987–89年/123公演/450万人動員
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③ローリング・ストーンズ「Steel Wheels Tour」
9800万ドル
1989–90年/115公演/325万人動員
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④デヴィッド・ボウイ「Glass Spider Tour」
8600万ドル
1987年/86公演/300万人動員
Never-Let-Me-Down
⑤ブルース・スプリングスティーン「Born in the U.S.A. Tour」
8500万ドル
1984–85年/156公演/動員数不明
BruceBorn1984
(補足)
6位以下には、『スリラー』で人気絶頂の中にいたマイケルが参加したジャクソンズの「Victory Tour」(1984年)、メガツアーの先駆けとなったローリング・ストーンズの「American Tour」(1981年)など。
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【1990年代】
①ローリング・ストーンズ「Voodoo Lounge Tour」
3億2000万ドル
1994–95年/124公演/633万人動員
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②ローリング・ストーンズ「Bridges to Babylon Tour」
2億7400万ドル
1997–98年/108公演/480万人動員
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③ピンク・フロイド「The Division Bell Tour」
2億5000万ドル
1994年/120公演/600万人動員
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④U2「PopMart Tour」
1億7167万ドル
1997–98年/93公演/393万人動員
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⑤マイケル・ジャクソン「HIStory World Tour」
1億6500万ドル
1996–97年/83公演/450万人動員
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(補足)
6位以下には、再結成したイーグルスの「Hell Freezes Over Tour」(1994–95年)、カントリー界のスーパースターとしてCDを売りまくったガース・ブルックスの「World Tour」(1996–98年)、ジャネット・ジャクソンの「Rhythm Nation 1814」(1990年)など。


【2000年代】
①ローリング・ストーンズ「A Bigger Bang Tour」
5億5825万ドル
2005–07年/144公演/468万人動員
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②マドンナ「Sticky & Sweet Tour」
4億800万ドル
2008–09年/85公演/354万人動員
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③U2「Vertigo Tour」
3億8904万ドル
2005–06年/131公演/462万人動員
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④ポリス「The Police Reunion Tour」
3億6200万ドル
2007–08年/156公演/330万人動員
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⑤ローリング・ストーンズ「Licks Tour」
3億1100万ドル
2002–03年/115公演/347万人動員
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(補足)
6位以下に、セリーヌ・ディオンの「Taking Chances Tour」(2008–09年)、シェールの「Living Proof:The Farewell Tour」(2002–05年)、ボン・ジョヴィの「Lost Highway Tour」(2007–08年)、ブリトニー・スピアーズの「The Circus」(2009年)など。
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【2010年代】
①U2「U2 360° Tour」
7億3642万ドル
2009–11年/110公演/727万人動員
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②コールドプレイ「A Head Full of Dreams Tour」
5億2303万ドル
2016-17年/114公演/539万人動員

③ガンズ・アンド・ローゼズ「Not in This Lifetime… Tour」
4億8090万ドル
2016-継続中/125公演/437万人動員

④ロジャー・ウォーターズ「The Wall Live」
4億5867万ドル
2010–13年/219公演/413万人動員

⑤AC/DC「Black Ice World Tour」
4億4112万ドル
2008–10年/167公演/484万人動員
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(補足)
6位以下に、ガース・ブルックス&トリーシャ・イヤーウッドの「The Garth Brooks World Tour with Trisha Yearwood」(2014年)、ブルース・スプリングスティーン&ザ・Eストリート・バンドの「Wrecking Ball World Tour」(2012年)、ポール・マッカートニーの「Out There」(2013–15年)、ビヨンセの「The Formation World Tour」(2016年)、テイラー・スウィフトの「The 1989 World Tour」(2015年)、レディー・ガガの「The Monster Ball Tour」(2009-11年)など。
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*コメント引用/『ザ・ローリング・ストーンズ 50』(ヤマハミュージックメディア)、『ローリング・ウィズ・ザ・ストーンズ』(ビル・ワイマン著/小学館プロダクション)

*2017年3月23日に公開された記事を最新データ(2018.2.19)に更新したものです。

こちちの記事もこの機会にぜひお読みください。

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8月1日にMTVが開局して僕たちは音楽を見た。親が寝静まった後に訪れる夢のような時間だった。

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