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アルバム復活の時代は来るのか?〜世界のベストセラーアルバムリスト

2015.12.01

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今年初旬のグラミー賞の授賞式でプリンスが「“アルバム”って覚えてる?」と皮肉を放って歓声と拍手を浴びていたが、前回のコラム【アデルの輝きと歌の力──時代を超えた1000万枚以上ベストセラーアルバムの変遷】では、CDやアルバムが以前より売れなくなった今の時代、例外的にアデルの『21』がビッグセールスを記録したことについて触れた。彼女の個人体験に基づいた失恋アルバムとも言われるその作品は、「歌の力、音楽の繋がりや物語を放つ作品は、やはり時代を超える」ということを教えてくれた。

そして、2015年11月20日にリリースされたばかりのアデルの新作『25』の初週売上が300万枚を超え、アメリカでの新記録を樹立した。「アルバム不況」と言われる現在においてこれは奇跡的な出来事だ。今回はそれに因んで世界編をまとめてみた(前回は全米編)。ここでは2000万枚以上を売った、世界中の人々に愛聴されたアルバムたちの足跡を辿りたい。

*このコラムは2015年2月24日に初回公開されたものに、下記データを更新(2015.12.1)したものです。

まずはトータルでのベスト10
❶6500万枚以上/マイケル・ジャクソン『Thriller』(1982)
❷5000万枚/AC/DC『Back in Black』(1980)
❸4500万枚/ピンク・フロイド『The Dark Side of the Moon』(1973)
❹4400万枚/ホイットニー・ヒューストン『The Bodyguard』(1992)
❺4300万枚/ミートローフ『Bat Out of Hell』(1977)
❻4200万枚/イーグルス『Their Greatest Hits (1971–1975)』(1976)
❼4000万枚/フリートウッド・マック『Rumours』(1977)
❼4000万枚/ビージーズ『Saturday Night Fever』(1977)
❾3900万枚/シャニア・トゥエイン『Come On Over』(1997)
❿3700万枚/レッド・ツェッペリン『IV』(1971)

スクリーンショット(2015-02-19 17.37.00)
続いては各時代別
【1960年代】
●3200万枚/ビートルズ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』(1967)
●3000万枚/ビートルズ『Abbey Road』(1969)
●2500万枚/アイアン・バタフライ『In-A-Gadda-Da-Vida』(1968)

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【1970年代】
●4500万枚/ピンク・フロイド『The Dark Side of the Moon』(1973)
●4300万枚/ミートローフ『Bat Out of Hell』(1977)
●4200万枚/イーグルス『Their Greatest Hits (1971–1975)』(1976)
●4000万枚/
フリートウッド・マック『Rumours』(1977)
ビージーズ『Saturday Night Fever』(1977)
●3700万枚/レッド・ツェッペリン『IV』(1971)
●3200万枚/イーグルス『Hotel California』(1976)
●3000万枚/
ピンク・フロイド『The Wall』(1979)
ビージーズ『Spirits Having Flown』(1979)
●2800万枚/サウンドトラック『Grease』(1978)
●2500万枚/
サイモン&ガーファンクル『Bridge over Troubled Water』(1970)
キャロル・キング『Tapestry』(1971)
●2000万枚/
ボストン『Boston』(1976)
ブロンディ『Parallel Lines』(1978)
マイケル・ジャクソン『Off the Wall』(1979)
スーパートランプ『Breakfast in America』(1979)

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ロックが産業化した1970年代、ピンク・フロイドは最もレコードを売ったバンドの一つだった。


【1980年代】
●6500万枚以上/マイケル・ジャクソン『Thriller』(1982)
●5000万枚/AC/DC『Back in Black』(1980)
●3200万枚/サウンドトラック『Dirty Dancing』(1987)
●3000万枚/
ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』(1984)
ダイアー・ストレイツ『Brothers in Arms』(1985)
ガンズ・アンド・ローゼズ『Appetite for Destruction』(1987)
マイケル・ジャクソン『Bad』(1987)
●2800万枚/ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』(1986)
●2500万枚/
クイーン『Greatest Hits』(1981)
ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズ『Legend』(1984)
マドンナ『Like a Virgin』(1984)
ホイットニー・ヒューストン『Whitney Houston』(1985)
マドンナ『True Blue』(1986)
U2『The Joshua Tree』(1987)
●2200万枚/シンディ・ローパー『She’s So Unusual』(1983)
●2000万枚/
ライオネル・リッチー『Can’t Slow Down』(1983)
プリンス『Purple Rain』(1984)
ティナ・ターナー『Private Dancer』(1984)
フィル・コリンズ『No Jacket Required』(1985)
デフ・レパード『Hysteria』(1987)
ジョージ・マイケル『Faith』(1987)
ホイットニー・ヒューストン『Whitney』(1987)

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1980年代はMTVの登場によってマイケルやマドンナなどヴィジュアル性に富んだアーティストが大ヒットを連発。しかしその逆を行くようなAC/DCは、最強のロックアルバムで凄まじいセールスを記録した。

【1990年代】
●4400万枚/ホイットニー・ヒューストン『The Bodyguard』(1992)
●3900万枚/シャニア・トゥエイン『Come On Over』(1997)
●3300万枚/アラニス・モリセット『Jagged Little Pill』(1995)
●3200万枚/
セリーヌ・ディオン『Falling into You』(1996)
マライア・キャリー『Music Box』(1993)
●3100万枚/セリーヌ・ディオン『Let’s Talk About Love』(1997)
●3000万枚/
マドンナ『The Immaculate Collection』(1990)
メタリカ『Metallica』(1991)
マイケル・ジャクソン『Dangerous』(1991)
ニルヴァーナ『Nevermind』(1991)
スパイス・ガールズ『Spice』(1996)
サウンドトラック『Titanic』(1997)
サンタナ『Supernatural』(1999)
●2900万枚/アバ『Gold』(1992)
●2800万枚/ブリトニー・スピアーズ『…Baby One More Time』(1999)
●2500万枚/マライア・キャリー『Daydream』(1995)
●2400万枚/
バックストリート・ボーイズ『Backstreet Boys』(1997)
バックストリート・ボーイズ『Millennium』(1999)
●2300万枚/
エイス・オブ・ベイス『The Sign』(1993)
TLC『CrazySexyCool』(1994)
●2200万枚/オアシス『(What’s the Story) Morning Glory?』(1995)
●2100万枚/
ボン・ジョヴィ『Cross Road』(1994)
ダイド『No Angel』(1999)
●2000万枚/
エリック・クラプトン『Unplugged』(1992)
ビリー・レイ・サイラス『Some Gave All』(1992)
セリーヌ・ディオン『The Colour of My Love』(1993)
ジャネット・ジャクソン『Janet.』(1993)
グリーン・デイ『Dookie』(1994)
マイケル・ジャクソン『HIStory: Past, Present and Future, Book I』(1995)
シャニア・トゥエイン『The Woman in Me』(1995)
トニ・ブラクストン『Secrets』(1996)
アンドレア・ボチェッリ『Romanza』(1997)
スパイス・ガールズ『Spiceworld』(1997)
マドンナ『Ray of Light』(1998)
マライア・キャリー『Number 1’s』(1998)
シェール『Believe』(1999)

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1990年代はCDが最もよく売れた時代であり、女性アーティストの活躍が目立った時期だった。今は亡きホイットニーがその頂点に立った。

【2000年代】
●3100万枚/ビートルズ『1』(2000)
●2700万枚/リンキン・パーク『Hybrid Theory』(2000)
●2500万枚/ノラ・ジョーンズ『Come Away with Me』(2002)
●2400万枚/バックストリート・ボーイズ『Black & Blue』(2000)
●2100万枚/エミネム『The Marshall Mathers LP』(2000)
●2000万枚/
ブリトニー・スピアーズ『Oops!… I Did It Again』(2000)
シャキーラ『Laundry Service』(2001)
アヴリル・ラヴィーン『Let Go』(2002)
アッシャー『Confessions』(2004)

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2000年代はネットカルチャーの台頭によってCDのセールスが低下していく。リンキン・パークはデビュー作で大ブレイク。

【2010年代】
●3000万枚/アデル『21』(2011)
●?万枚/アデル『25』(2015)

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2010年代はもはや数千万枚級のアルバムは誕生しないと思っていた矢先、アデルが奇跡のセールスを記録した。

*セールス枚数はRIAA(全米レコード協会)などのデータを参考

こちちの記事もこの機会にぜひお読みください。

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