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「TAP the COLOR」連載第199回〜BLACK〜
エミネムの衝撃やラップメタルの隆盛、レディオヘッドの実験作などから始まった2000年代ロック。ストロークス、ホワイト・ストライプス、アークティック・モンキーズ、エイミー・ワインハウス、レディー・ガガ……いろいろあった10年間。今後は少しずつ取り上げていきます。
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リンキン・パーク『Meteora』(2003)
衝撃のデビュー作から3年。更なる成長を遂げたリンキンのセカンド。いわゆる「ラップ・メタル」「ラウド・ロック」の流れで語られることが多かった彼らが、そこから脱却して真のロックバンドへと昇華した重要作として知られる。なお、ヴォーカリストのチェスター・ベニントンは2017年7月20日、自ら命を絶った。享年41。11月に来日公演が決まっているが、どうなるのか。
ジェット『Get Born』(2003)
2017年7月30日のフジ・ロックのステージでは骨太なサウンドで熱いロックを聴かせてくれたジェット。本作はデビュー作で、オーストラリア出身のバンドらしくAC/DC系のリフ主体のロックンロールが並ぶ。「Are You Gonna Be My Girl」はiPodのCMにも使われた。名曲バラード「Look What You’ve Done」も必聴だ。
ライアン・アダムス『Easy Tiger』(2007)
2016年12月の来日公演では弾き語りこそなかったものの、それでも多くのファンを魅了したライアン。本作は多作家としてゼロ年代を駆け抜けた彼の代表作の一つ。気心知れたカーディナルズの面々とリラックスした演奏を聴かせてくれる。90年代半ば、ウィスキータウンというオルタナカントリーから約10年。ライアンはキース・リチャーズやウィリー・ネルソンなどにも通じるアウトロースピリットで、本物のカントリーとロックの伝承者であり続ける。
アヴリル・ラヴィーン『Let Go』(2002)
アメリカだけで600万以上、世界で1600万枚以上を売ったカナダ出身の17歳、アヴリルのデビュー作。イントロが印象的な「Complicated」「Sk8er Boi」「I’m with You」など3曲がトップ10ヒットを記録。前年にはやはり17歳のミシェル・ブランチがブレイク。ギターをかき鳴らすティーンエイジ・ガールのポップ・ロック全盛期だった。そろそろ新作を出してほしいところだ。
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