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姐御たちのピンク〜エイミー・ワインハウスほか

2014.03.19

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「TAP the COLOR」連載第21回

ロックには1960年代後半から「姐御」というキャラが存在する。男たちを背後に従え、パワフルでハスキーな声を放つあのイメージ。ロックに取り憑かれたすべての人々は、彼女たちを愛さずにはいられない。音楽探究の入口としてこんなにも魅力的なキーワードはないと思う。

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ハート『Dreamboat Annie』(1976)
姐御キャラのアン、美人なナンシーのウィルソン姉妹を看板とするハードロック・バンド。初期はレッド・ツェッペリン系の音を醸し出しながら、幻想的なアルバムを発表。MTV時代ではそのヴィジュアル的魅力が爆発して、1985年の『Heart』は全米1位のベストセラーに。


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ブロンディ『Plastic Letters』(1978)
出身地であるニューヨークのパンクシーンから飛び出し、のちにナンバー1ヒットを連発する人気バンドになったブロンディ。シンプルなR&Rから、レゲエやディスコやラップといったニュー・ウェイヴ的要素まで。その名の通り、金髪のデボラ・ハリーはセックスシンボルに。

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ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ『I Love Rock ‘n’ Roll』(1981)
レザー服の姐御スージー・クアトロに影響を受けながら、ランジェリー姿で歌い演奏するランナウェイズのギタリストとしてデビュー。当時の日本で驚異的な人気を誇った。そんなジョーンが新たにブラックハーツを結成して放った大ヒット作。ロックを愛するすべての人々に。

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エイミー・ワインハウス『Frank』(2003)
60年代に流行したビーハイブなヘアスタイルで、レトロなR&Bムードを歌い上げたエイミーのデビュー作。薬物やアルコール中毒、リハビリ施設への入退院といった壮絶な生き様。2006年のセカンドではグラミー賞まで獲得。2011年、27歳で帰らぬ人に。祖母とジャズを愛した。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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