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10月のナンバーワンアルバム⑧〜ジョン・レノン/ピンク・フロイドほか

2018.10.10

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「TAP the COLOR」連載第292回〜GRAY〜

1990年代以降、ビルボードのアルバムチャートは売り上げに基づいた集計方法に変わった。さらにゼロ年代に入るとネット配信が普及してCDやアルバムが売れなくなった。その影響もあって現在のチャートはほぼ毎週のようにナンバーワンが入れ替わり、すぐにトップ10圏外へランクダウンしてしまう(その代わりに年に数枚だけビッグヒットが生まれる)。だが70〜80年代はナンバーワンになること自体が困難で、言い換えればそれらは「時代のサウンドトラック」として確かに機能していた。10月にはどんなアルバムがナンバーワンになったのだろう?


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ピンク・フロイド『Wish You Were Here』(1975)
超ロングセラー『狂気』の後にリリースされたピンク・フロイドの最高傑作(2週1位)。彼らの定番であるタイトル曲や大作「Shine On You Crazy Diamond」を収録。バンドの創始者でありながら孤独な世界へと引き蘢ったシド・バレットの呼吸と幻影が全編に渡って漂う。一度見たら忘れられないジャケットデザインはもちろんアート集団ヒプノシス。


ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース『Fore!』(1986)
全盛期真っ只中のMTVの影響や映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の大ヒットもあって、日本でも知名度を上げた彼らの全盛期作(1週1位)。トップ10ヒットを連発した1983年の『Sports』の続編的な、こちらもヒット曲満載のアルバム。「Stuck with You」(1位)「Hip to Be Square」(3位)「Jacob’s Ladder」(1位)「I Know What I Like」(9位)「Doing It All for My Baby」(6位)を収録。なお、作家のブレット・イーストン・エリスは『アメリカン・サイコ』の中でヒューイ・ルイスに関する章を立てて、その魅力について熱く論じている。

エヴァネッセンス『The Open Door』(2006)
2003年のデビュー作『‪Fallen‬』がいきなり世界で1700万枚を売る大ブレイク。バンドのヴォーカルで看板のエイミー・リー嬢の魅力はもちろんのこと、中世、吸血鬼、黒魔術を彷彿とさせる世界観を表現してメジャーヒットさせたのはオジー・オズボーン以来の衝撃だった。本作は待望ムードの中でリリースされたセカンド(1週1位)。前作ほどのキャッチーさは薄れたものの、シングル「Call Me When You’re Sober」をはじめとして、ファンの期待は満たされた。

ジョン・レノン『Imagine』(1971)
ビートルズという夢の終わりの後、歴史的名盤の前作『ジョンの魂』(1970)で孤独な魂を解放し、力強い言葉とシンプルな音楽を展開したジョン。感動的な70年代の始まりは続く本作(1週1位)に引き継がれ、ロックなど一切興味のない人々でさえ知らない者はいないタイトル曲を生む。ロックはもうダメかもしれない。もしそう思った時、ジョン・レノンがいたということを思い出してほしい。

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