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12月に去ったレジェンド⑦〜ジェームス・ブラウン/サム・クックほか

2018.12.26

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「TAP the COLOR」連載第313回〜YELLOW〜

(12月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:ロイ・オービソン、リッキー・ネルソン、ボビー・ダーリン、デニス・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)、イアン・スチュワート、リック・ダンコ(ザ・バンド)、フランク・ザッパ、キャプテン・ビーフハート、トミー・ボーリン(ディープ・パープル)、グレッグ・レイク(EL&P)、ジョー・コッカー、イアン・マクレガン、ボビー・キーズ、ダン・フォーゲルバーグ、ニコレット・ラーソン、ジョー・ストラマー、カースティ・マッコール、ジョージ・マイケル、ダイムバッグ・ダレル(パンテラ)

カントリー/フォーク:マーティ・ロビンス、レイ・プライス、ハンク・スノウ

ブルーズ/R&B/ソウル:ブラインド・レモン・ジェファーソン、ダイナ・ワシントン、ジミー・ロジャース、アルバート・キング、フレディ・キング、マジック・サム、リー・ドーシー、サム・クック、オーティス・レディング、ジェームス・ブラウン、アイク・ターナー、ルーファス・トーマス、カーティス・メイフィールド、ナタリー・コール

ジャズ:グレン・ミラー、アーティ・ショウ、オスカー・ピーターソン、マル・ウォルドン、ケニー・ドーハム、フレディ・ハバード、グローヴァー・ワシントン・ジュニア

その他:ホーギー・カーマイケル、アントニオ・カルロス・ジョヴィン、ディーン・マーチン


あなたの好きな色は?〜TAP the COLORのバックナンバーはこちらから

ジェームス・ブラウン『20 All-Time Greatest Hits!』(1991)
「ゴッドファーザー・オブ・ソウル」「ファンキー・プレジデント」「ショービジネス界一番の働き者」「ソウル・ブラザー・ナンバー・ワン」などの愛称で知られるあの「JB」こと、ジェームス・ブラウンが放った名曲満載のアンソロジー。R&B/アーリーソウル・バラードからファンキー・ソウル/ファンクまで。どこまでも熱い熱い熱い男の世界が心に染み込む。2006年12月25日、73歳で死去。
(詳しくはこちらのコラムで)
ジェームス・ブラウン/最高の魂(ソウル)を持つ男〜伝説の裏に隠された真実と友情


インプレッションズ『People Get Ready』(1965)
ジェリー・バトラー脱退後のインプレッションズを立て直したカーティス。3人組として再出発して、公民権運動と連動するかのような、黒人としての誇りを歌い上げるソウル・コーラスの名曲名盤を発表する。それが本作でありタイトル曲。その後、1970年にソロ活動を開始。当時注目されつつあったニュー・ソウル路線を試みながら、映画『スーパーフライ』のサウンドトラックも手がけていく。1999年12月26日、57歳で死去。

サム・クック『The Best of Sam Cooke』(1962)
ゴスペルグループのソウル・スターラーズの一員から始まり、1957年にR&B歌手へと転向してソロデビュー。偉大なるソウル・シンガー、サム・クックのベスト盤。至上のソウル・バラード「Bring It On Home to Me」を収録。システムに搾取されることを嫌い、自らの著作権管理会社も立ち上げ、黒人としてのあり方を示し、マルコムXやモハメド・アリとも親交。同時期の黒人たちの精神的支柱となった。公民権運動にも強い信念を持ったが、1964年12月11日、33歳で銃弾に倒れる。

リッキー・ネルソン『Ricky』(1957)
その甘いマスクでロックンロール期のアイドルとして、1950年代後半から60年代前半にかけてシングルヒットを量産したリッキー・ネルソン。本作は記念すべきデビューアルバム。その後はカントリー音楽などに傾倒しながら地道な活動を続けたが、全盛期のような人気は戻らなかった。1985年12月31日、45歳で事故死。双子の息子たち(マシューとガナー)はハードロック・バンドのネルソンを結成。1990年代初頭にNo.1ヒットを飛ばした。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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http://www.tapthepop.net/author/nakano
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