「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the NEXT

Soulcrap──スカ&モッズ・シーンから絶大な信奉を集める〈リディム&ブルース〉な6人組

2015.08.10

Pocket
LINEで送る

BLUE BEAT PLAYERSのギター&ボーカルとしても活躍するTaikiと、もう一人のフロントマンであるギター&ボーカルのIppei、オルガンのAve.らによる前身バンドを元に、1992年に結成されたSoulcrap(ソウルクラップ)。モッズ・シーンを中心に活動を続けてきた彼らは一度解散するものの、2002年に復活。その後はマイペースに活動を続け、2010年にファースト・アルバム『Riddim & Blues』を発表。そのタイトル通り、ジャマイカのスラングでリズムを意味する〈リディム〉と、リズム&ブルースのエッセンスが渾然一体となった生まれた〈リディム&ブルース〉とは、彼らが敬愛してやまないルーツ・ミュージックを、あらゆる地域の音楽が入手できる東京の街からアプローチして生まれた、Soulcrap独自のスタイルを表すのにピッタリの言葉だ。

スカ、レゲエ、モッズ、ガレージ、パンクなど様々なシーンから厚いリスペクトが捧げられるSoulcrap。バンドが自ら立ち上げた〈Green Union Records〉からリリースされた、彼らにとって4作目となる最新フル・アルバム『We’re Rollin’』は、Taiki、Ippeiのペンによるオリジナル曲を中心に、エラ・フィッツジェラルドでも有名な「When I Get Low」、ブレントン・ウッド「Gimme Little Sign」、ラテン・プレイボーイズ「Paula Y Fred」などのカバーも収録。ラフでタフなバンド・サウンドから生まれるルードなグルーヴを、その場の空気感もダイレクトにパッケージした入魂の一作となった。

60年代のR&Bにも通じる熱気を孕んだリズムに、2本のギターが絡み合い生まれるゾクゾクするようなグルーヴ。そこにTaikiの艶っぽさのある嗄れ声と、Ippeiの特徴的な歌声がコントラストを描いていく。酒と煙の薫りが立ちこめるクラブで夜な夜な燻された、鈍い光を放つ東京のルード・ミュージックがここにある。


Soulcrap『We're Rollin』

Soulcrap
『We’re Rollin’』

(Green Union Records)


official website
http://soulcrap.com/


Soulcrap「Fever」 MV
Soulcrap「Bring it on home to me」 LIVE


Live Schedule
『We’re Rollin’』 vinyl LP release party

9月12日(土)神奈川・横浜THUMBS UP

other
8月15日(土)神奈川・江ノ島OPPA-LA(w/TEXACO LEATHERMAN、JACKIE & THE CEDRICS他)
8月28日(金)東京・南青山REDSHOES(w/KOZZY IWAKAWA Bloodest Saxophone 伊東ミキオ他)
8月29日(土)東京・下北沢440(w/Bloodest Saxophone他)
9月22日(祝)Shimokitazawa Indie Fanclub 2015

詳細は Soulcrap official website をご確認ください。


*初出時の内容に誤りがあったので、修正しました(8/11 12:00)。

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[TAP the NEXT]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ