♪「雨あがりの夜空に」/RCサクセション
1970年代の終わり。
RCサクセションは、フォークグループからロックバンドへと変貌を遂げようとしていた。
この楽曲は、当時、忌野清志郎が乗っていたオンボロ自動車(日産サニー)が雨で壊れてしまった事と、女の子の事をダブルミーニングで歌いあげた“日本のロック史上で最も偉大な一曲”である。
仲井戸“CHABO”麗市は、今もライブでこの曲を演奏するときには、こんな感じのステージMCで曲の紹介をしてくれる。
この歌が出来たのは80年代に入ろうとする頃。
俺が当時住んでた渋谷のちっこいちっこいリビングルームで、あいつが言ったんだ。
「なぁチャボよ、ライブのケツの方で盛り上がる曲、一曲欲しくねぇか?」
「そうだな、清志郎!じゃあこんなリフはどうだぁ?」
そんな風にして(この歌は)生まれたんだ。
歓声と共に観客の耳には、天国から“あのシャウト”が聴こえてくる。
「OK!チャボ!!!」
そして、もはや“伝説”とも云えるあのイントロ(リフ)が鳴り始めるのだ。
オリジナルのレコーディング版(発売直後のライブ)だと「Ohどうぞ勝手に降ってくれポシャルまで Wooいつまで続くのか見せてもらうさ」となっているのだが、数年後のライブなどでは“ここ”はカットされ、代わりに最後の部分で「Oh雨上がりの夜空に吹く風がWoo早く来いよとオレ達を呼んでる」と歌われている。
これは“後から変えたもの”ではなく、レコーディング前にライブハウスで演奏し始めた当初の歌詞に“戻したもの”だと云われている。
レコーディング時、プロデューサーによる歌詞への“ダメ出し”に対して、清志郎がその場で“当てつけ”の皮肉も込めて変更したという逸話もあったり…真相は謎のまま。
この「雨あがりの夜空に」は、1980年1月21日、RCサクセションの9枚目のシングルとしてリリースされ、ライブでは終盤で必ず演奏される彼らの代表曲となった。
現在ではロックイベントなどのフィナーレを飾るセッションでしばしば演奏され、日本のロックスタンダードとなっている。
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