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ヘヴィメタルの閃光⑤〜クワイエット・ライオット/ラットほか

2019.08.07

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「TAP the COLOR」連載第376回〜RED〜

1970年代後半〜80年代前半、イギリスで起こったNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)をきっかけに世界へ広まった「ヘヴィメタル」。その後、70年代から活躍するハードロックバンドに加え、LAメタル、スラッシュ・メタル、ネオ・クラシカル・メタルなど様々なジャンルが確立。MTVや音楽雑誌を通じて数々の人気バンドやギターヒーローが誕生した。90年代のグランジ/オルタナ時代には時代遅れの対象にされるものの、ゼロ年代からは世代交代を経てシーンが再燃・活性化。音楽に限らず、映画やコミックやデザインなどポップカルチャーに与えた影響は計り知れない。アルバムジャケットに刻まれたバンドのロゴデザインにも注目してほしい。


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クワイエット・ライオット『Metal Health』(1983)
ランディ・ローズが以前在籍していたことでも知られるバンドの再デビュー作。USフェスへの出演やMTV、「Cum on Feel the Noize」のヒットの影響もあり、何と全米1位まで登りつめたLAメタルシーンの起爆剤作品。前年にオジー・オズボーンのツアー中に墜落事故死したランディに捧げられた。なお、ヴォーカルのケヴィン・ダブロウは2007年11月25日に死去、享年52。


ラット『Out of the Cellar』(1984)
クワイエット・ライオットやモトリー・クルーらと並ぶLAメタルの看板的バンド。ルックスの良さもあって日本でも人気が高かった。1983年にインディーズよりEPデビュー。それを機にメジャーと契約してリリースしたのが本作。邦題は『情欲の炎』で、「Round and Round」「Back for More」「Wanted Man」などを収録。

ポイズン『Open Up and Say… Ahh!』(1988)
LAメタルシーンから飛び出したポイズンは、1986年に『Look What the Cat Dragged In』でデビュー。いきなり全米3位・300万枚を記録して人気バンドへと躍り出る。さらにセカンドの本作では全米2位・500万枚ほ売り上げ、シングル「Every Rose Has Its Thorn」はナンバーワン・ヒットに。ロングヘアーに華やかなルックスは80年代LAメタルの証。

W.A.S.P.『W.A.S.P.』(1984)
こらちもLAメタルシーンからデビューしたワスプ。ブラッキー・ローレスを中心に結成され、過激なパフォーマンスで人気を呼んだ。思わず懐かしいと声を漏らした元メタルファンもいるはず。ブラック・アンド・ブルー、ドッケン、グレイト・ホワイト、ウォレント……メタルが日本のティーン部屋に当たり前のように響いていた80年代半ば。あれから約35年。ギター片手に練習に励んでいたみんなはどうしているのだろう?

【執筆者の紹介】
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