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ヨコハマの歌〜煙草が似合う俳優達が歌い継いだブルースのルーツ

2022.06.14

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♪「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」/松田優作



この「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」は、俳優の藤竜也、原田芳雄、松田優作、石橋凌などが歌い継いできた“ヨコハマ”の名曲だ。
1960〜70年代というのは、戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代による「新しい若者文化」が台頭してきた時代だった。
戦後生まれの若い世代が社会的な発言を始め、そこで一部の若者たちの発言と行動は反社会的なものにまでエスカレートしていく。
それと同時に、若者達は「新しい音楽」「新しいファッション」「新しい生き方」を模索していた。
そんな70年代が幕を降ろそうとしていたある日、人気俳優として頭角を現していた藤竜也がトム・ウェイツの曲にインスピレーションを受けて“ヨコハマ”を舞台に一編の歌詞を綴った。
その出来上がったばかりの歌詞を渡されのは、彼の高校の後輩でもあったゴールデン・カップスのエディ藩だった。エディは数日も経たないうちに野毛(横浜市の下町)の立ち呑み屋で競馬中継を見ながら曲をつけたという。
そんな“いかにも”な逸話が残っているのも実に“ヨコハマ”らしい。

♪「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」/エディ藩


この歌詞の中で歌われている「オリジナルジョーズ」とは1953年創業の、横浜では最も古い老舗イタリアンレストランのことだ。
横浜市中区相生町3丁目、JR関内駅南口を出て徒歩5分の場所にあったその店は、2011年10月に惜しまれながら閉店した。
創業58年という長い歴史を持つこの老舗レストランに、今は亡き名優達も足を運んでいたという。

♪「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」/原田芳雄

♪「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」/石橋凌&宇崎竜童

♪「YOKOHAMA HONKY TONK BLUES」/山崎ハコ

♪「Nobody Knows You When You’re Down and Out」/デレク・アンド・ザ・ドミノス


この曲のルーツをさかのぼると古い古いアメリカのブルースソングに辿り着く。
アメリカに禁酒法がしかれていた1923年、ボードビルの俳優だったジミー・コックスが書いた「Nobody knows you when you’re down and out(邦題:だれも知らない)」という曲である。
この歌詞に出てくるウイスキーやシャンパンやワインは当時の“もぐり酒場”で呑まれていたものだ。
そんな時代、彼が舞台で広めていったこの曲は1927年にボビー・ベイカーによって初めてレコード化され、その後1929年にベッシー・スミスが歌ったものが、当時好セールスを記録したという。
以降、ブルースマンのみならず多くのミュージシャン達に歌い継がれてきました。
ニーナ・シモンのようなジャズ畑の人、サム・クックやオーティス・レディングのようなゴスペル・R&B畑の人、デレク・アンド・ザ・ドミノス(エリック・クラプトン)やクラプトンの友人でもあったオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマン、そしてジャニス・ジョプリンやロッド・スチュワートなど白人ロック系のミュージシャンなどなど。
そして日本が誇るブルースバンド、YAMAZEN&THE BLUES FELLOWS feat.TAD MIURAの「ツイてる男の唄」や憂歌団の「ドツボ節」へと繋がってゆく。

♪「Nobody Knows You When You’re Down and Out」/ニーナ・シモン

♪「Nobody Knows You When You’re Down and Out」/オーティス・レディング

♪「Nobody Knows You When You’re Down and Out」/デュアン・オールマン&グレッグ・オールマン

♪「Nobody Knows You When You’re Down and Out」/ロッド・スチュワート&アレハンドロ・フェルナンデス

♪「ツイてる男の唄」/ YAMAZEN&THE BLUES FELLOWS feat.TAD MIURA

♪「ドツボ節」/憂歌団


酒と煙草がよく似合う日本の名優達が歌い継いだ“ヨコハマ”の名曲のルーツをさかのぼると、アメリカの禁酒法時代を背景に書かれた“落ちぶれた男の唄”に辿り着いた。
いつの世も、孤独な男のわびしい夜には酒場(ホンキートンク)とブルースが欠かせないってことだろうか…。

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松田優作『TOUCH』
(1980/ビクターエンタテインメント)





こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。










【佐々木モトアキ×Keith “唄うたいと雷神”】

6月18日(土)金沢JealousGuy
6月19日(日)富山・高岡GOOD FELLOWS
6月25日(土)高円寺MOONSTOMP
7月22日(金)青森Be on café 222
7月23日(土)岩手・二戸 HOUSE OF PICNIC 
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(昼公演)
7月24日(日)秋田Yuki’s Hookah Bar(夜公演)

↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733597546.html






【歌ものがたり2022 雨ニモマケズ風ニモマケズ】



6月10日(金)広島Jammin’ bar
6月11日(土)広島・呉Albatross
6月12日(日)岡山Record BAR COZY
6月17日(金)新潟Gallery Bar Veronica
7月2日(土)北九州・黒崎 居酒屋 中村屋
7月3日(日)大分・宇佐 音小屋REBOOT
7月8日(金)福岡Bassic Rock Fes. 2022前夜祭@graf
7月9日(土)佐賀 雷神 
7月10日(日)長崎 タンゲ食堂
7月16日(土)米子Music Bar Hana Hana
7月17日(日)鳥取LOVE FLASH FEVER
7月18日(月・祝)松江B1
7月30日(土)静岡・御前崎Cook House椿
7月31日(日)愛知県・東海市Funky LIVE Dinerダイナマイト
8月6日(土)東京(調布市)柴崎RATHOLE
8月7日(日)埼玉・新所沢LAD COMPANY 
8月19日(金)徳島SOUND SPACE FUN
8月20日(土)徳島Music Bar Ricky 
8月21日(日)倉敷 下津井スタイラス
8月26日(金)東広島(西条)HOTEL VAN CORNELL屋上
8月27日(土)久留米 農と音2号店
8月28日(日)大牟田 陽炎
9月17日(土)京都LIVE&SALON夜想



↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12733736025.html





佐々木モトアキの楽曲「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。





佐々木モトアキ
執筆、動画編集、音楽・食・商品・街(地域)に関わるPRなどなど…様々なお仕事承ります。

例えば執筆・編集のお仕事として、、、
「ロック」「ジャズ」「ブルース」「R&B」「シャンソン」「カントリーミュージック」「フォークソング」「歌謡曲」「日本の古い歌」など、ほぼオールジャンルのページ企画・特集に対応いたします。
ライブイベントの紹介・宣伝文や、アーティストの紹介文なども対応できます。
音楽以外のライティングとして、WEBページの作成・リニューアル、各種パンフレット作成に伴う「店舗のご紹介」「メニューご紹介」「企業・会社のご紹介」「商品のご紹介」などなど様々なPRに関わるお仕事も承ります。


音楽、人、食、商品、街(地域)…私たちが関わるものすべてには“ものがたり”があります。
あらゆるものに存在する、ルーツや“人の想い”を伝えながら「誰が読んでもわかりすい読み物」をお作りいたします✒︎
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090-2669-2666

【佐々木モトアキ プロフィール】
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【TAP the POP佐々木モトアキ執筆記事】
http://www.tapthepop.net/author/sasaki



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