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Che sarà・後編〜琴線に触れるイタリアのメロディー、日本人は“超訳”がお好き!?

2024.04.24

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イタリアでこの歌「Che sarà(ケ・サラ)」が発表された1971年、日本では学生運動や安保闘争の火が燻っていた。

当時、にしむらよしあきが自身の政治思想を基に超訳した歌詞を、権力と闘いながら平和と自由を訴えていた学生たちが、集会や歌声喫茶などで合唱していたという。


日本語歌詞としては作詞家/訳詞家詩人の岩谷時子の手によって訳された歌詞を、越路吹雪が唄ったものが一般的に広く知られている。

越路吹雪『愛の生涯』

越路吹雪『愛の生涯』

(2005/EMIミュージックジャパン)


2011年には、漫画家・西原理恵子が毎日新聞に連載する人気コミックを実写映画化した『毎日かあさん』(主演:小泉今日子、永瀬正敏)の主題歌として、憂歌団の木村充揮(あつき)が2006年に発表したアルバム『小さな花』に収録していたバージョン「ケサラ~CHE SARA~」が起用されて話題となった。


原詞の中に登場する主人公(青年)の胸中によぎる、先の見えない不安とやりきれない気持ち。

自分たちの暮している国で目の当りにする経済格差。家族と離れて単身赴任で働く人たちもいる。孤独、焦燥、守りたいもの。そして、わずかな希望。

異国の地で生まれた名曲を、これまで数多くの作詞家やアーティストが訳してきた。物語や童話が語り継がれてきたように、そのメロディーに想いを乗せて。

そう、歌や文学の世界には、“超訳”という夢のある文化が存在するのだ。



越路吹雪 シャンソンの世界

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執筆者
【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

【公演スケジュール】
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