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ウィ・バンジョー・スリー──アイルランド音楽に新風を吹き込む、技巧派バンジョー・バンド

2015.11.30

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カントリーやブルーグラスには欠かせない楽器のひとつであるバンジョー。そもそもアメリカ南部やアパラチア地方で奴隷として働かされていたアフリカ系黒人たちによって作られたとされる楽器だが、そのバンジョーはアイルランド移民によって持ち込まれた伝統音楽をもとに発展したブルーグラスや、カントリー・ミュージックに用いられることで広く普及していったという歴史がある。後にバンジョーはアイルランド音楽にも取り入れられるようになるが、アイリッシュ界では脇役的な存在に甘んじてきた。そのバンジョーをメインに据えたサウンドで新しい可能性を見せてくれるのが、ウィ・バンジョー・スリーだ。

アイルランド出身の兄弟2組によって2012年に結成されたこのバンドは、バンジョー奏者3人とフィドル奏者1人によって構成。メンバーそれぞれが各楽器の国内チャンピオンの腕前を持つプレイヤーたちで、バンジョーを軸にギター、マンドリンなども取り入れたステージングで話題をさらってきた。

なんといっても耳が向くのはバンジョーの演奏テクニック。パンクやオルタナティヴ・ロックを通過してきたであろうスピード感にあふれる痛快なプレイはもちろん、スタイリッシュなアンサンブルは若いリスナーからも多くの支持を集めている。しかし彼らの音楽は技巧だけに走るのではなく、アイリッシュ・トラッドの伝統や、バンジョーという楽器が渡り歩いてきた歴史も背景に感じさせてくれるところが面白い。

間もなく行われるウィ・バンジョー・スリーの来日ツアーでは、人気フォーク・デュオ=ハンバート ハンバートや、三味線奏者・上妻宏光との共演も実現。ルーツ・ミュージックに惜しみない愛情を注ぎながらも、常に新たな表現を目指し、聴き手に新鮮な発見を与えてくれる彼ら。文化は違えど、志が通じるミュージシャンたちが生み出す鮮やかなケミストリーに期待したい。

ウィ・バンジョー・スリー『Gather The Good』

ウィ・バンジョー・スリー
『Gather The Good』

(プランクトン)


ウィ・バンジョー・スリー official website
http://www.webanjo3.com/
http://plankton.co.jp/webanjo3/index.html


ウィ・バンジョー・スリー「The Fox feat.Sharon Shannon」
ウィ・バンジョー・スリー「Bunch of Green Rushes/Salt Creek」 Live
ウィ・バンジョー・スリー「Shove the Pig’s Foot a Little Further in the Fire / Fine Times At Our House」 Live


Live Schedule
ケルティック・クリスマス2015

12月5日(土)東京・すみだトリフォニーホール 大ホール
出演:アルタン/ダーヴィッシュ/ウィ・バンジョー・スリー/ジョン・ピラツキ&キャラ・バトラー
12月3日(木)兵庫・県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
出演:ダーヴィッシュ/ウィ・バンジョー・スリー/ジョン・ピラツキ&キャラ・バトラー

ウィ・バンジョー・スリー × ハンバートハンバート
12月8日(火)大阪・梅田クラブクアトロ
12月9日(水)愛知・名古屋クラブクアトロ
12月11日(金)東京・渋谷クラブクアトロ
12月12日(土)埼玉・所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール

ウィ・バンジョー・スリー特別公演~バンジョーと三味線の出会い~
12月10日(木)東京・三鷹市公会堂 光のホール
ゲスト:上妻宏光

ウィ・バンジョー・スリー単独公演
12月6日(日)茨城・日立シビックセンター2階 多用途ホール
12月13日(日)福岡・住吉神社 能楽殿

詳細は、プランクトン HPをご確認ください。



*こちらの特集もあわせてお読みください。
みんなアイリッシュだった~アイルランド系特集

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