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小池龍平──畠山美由紀、bonobosなどで活躍する「リズム・ギタリスト」心地良さ満点のソロ作

2018.12.31

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1978年東京生まれの彼は、大学在学中にブラジル音楽をはじめ各地の黒人音楽に惹かれて、リズムギターに傾倒していったという。2003年にはシンガーのLica、ベースの織原良次とともにブラジル音楽のアコースティック・ユニット〈Bophana〉を結成。2006年には自らを中心としたバンド〈Hands of Creation〉も結成し、いずれも高い評価を集めた。

その後は、ソロ・プロジェクト〈bonito〉名義でマイケル・ジャクソンのアコースティック・ギター弾き語りによるカバー集を発表したり、元デタミネーションズのYOSSY、icchieらとの〈JOBIM NIGHT〉や、ギタリスト長久保寛之とのユニット〈GUITAR EXOTICA〉など、数々の形態による活動を展開。並行して畠山美由紀、アン・サリー、Port of Notes、UAなど数多くのサポートとしても活躍してきた。


2015年には、かねてからライブやレコーディングにサポートとして参加してきた〈bonobos〉に正式加入。また翌年にはレゲエ・バンド〈LITTLE TEMPO〉にもギタリストとして加入するなど、さまざまなジャンルを自由に渡り歩きながら、リズムギターの表現を追求してきた。


そんな彼が、「長い年月で培ってきたリズムギターとコーラスワークのすべてを集約させた」と語るのが、ソロ・アルバム『Butterfly』だ。クラシックギター二本と多重録音によるボーカル、ボイスパーカッション、ブルースハープと口笛を駆使し、小池龍平がたった一人で作り上げた本作。2曲のオリジナル曲に加えて、ボブ・マーリィ、ピーター・ポール&マリー、スペシャルズ、ピンク・フロイドなど、彼が子供の頃から現在までに影響を受けてきたミュージシャンたちの楽曲を、肩の力の抜けたアレンジでカバーしていく。

冒頭を飾る「A Message To You Rudy」(スペシャルズ)にはじまり、カントリーの名曲をあえてファンキーなグルーヴにのせた「Hey Good Lookin’」(ハンク・ウィリアムス)、ロックステディな「Blue Monk」(セロニアス・モンク)、ルーツ・レゲエ調の「Breathe」(ピンク・フロイド)など、ニヤリとさせてくれる小粋なひねりも楽しい。

音数少なく、ゆったりとした心地良さにあふれるサウンド。よく晴れた休日の昼下がり、ビールでも飲みながらのんびりと聴くのに最適すぎる一枚だ。


小池龍平『Butterfly』

小池龍平
『Butterfly』

(Ryuhei Koike)


    *ライブ会場での物販ならびに、通販でのみの販売。詳しくはコチラへ。


bonobos ワンマンツアー
新春ファンシーSHOW 2019

2019年1月13日(日)福岡 ROOMS
2019年1月14日(月・祝)広島 セカンドクラッチ 
2019年1月20日(日)東京 恵比寿 LIQUIDROOM
2019年1月27日(土)宮城 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
2019年2月2日(土)大阪 梅田 CLUB QUATTRO 
2019年2月3日(日)名古屋 CLUB QUATTRO


小池龍平 official website
http://ryuheikoike.com

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