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他人のために書かれた歌を見事に歌いきったブロンディの「コール・ミー」

2018.04.19

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 イタリア出身の音楽プロデューサー、ジョルジオ・モロダーは、今年で78歳になる。ジョン・レノンと同じ1940年に生まれた彼は、23歳の時、シンガーとしてデビューを果たしている。そしてその後、プロデューサーに転身。特に、映画の音楽プロデューサーとしてその名声を欲しいままにした。



『ミッドナイト・エクスプレス』(1978年:主演ブラッド・デイヴィス) 
『アメリカン・ジゴロ』(1980年:主演リチャード・ギア)
『スカーフェイス』(1983年:主演アル・パチーノ)
『フラッシュダンス』(1983年:主演ジェニファー・ビールス。主題歌「ホワット・ア・フィーリング」/アイリーン・キャラ))
『ネバー・エンディング・ストーリー』(1984年:主題歌「ネバー・エンディング・ストーリー」/リマール)
『トップガン』(1986年:主演トム・クルーズ。主題歌「愛は吐息のように」/ベルリン)
『オーバー・ザ・トップ』(1987年:主演シルヴェスター・スタローン)

 中でも、『フラッシュ・ダンス』と『トップガン』では、アカデミー賞歌曲賞を受賞している。


あなたの色で
私を塗って


 だが、彼をブレイクさせたのは、何といっても、1980年、『アメリカン・ジゴロ』の挿入歌として使われた「コール・ミー」である。



 モロダーは当初、ある女性シンガーを念頭にこの曲を作っていた。
 ハスキーで、色気があり、妖しげな魅力に包まれたその女性とは、1977年に1700万枚という驚異的なアルバム・セールスを記録した『噂』で絶頂期を迎えたいたバンド、フリート・ウッドマックのスティーヴィー・ニックスである。
 だが、モロダーのオファーは、却下されてしまう。

 スティーヴィー・ニックスの声を念頭に作った歌である。他に誰が歌えるというのだろう。
 そこで白羽の矢が立ったのが、1979年、「ハート・オブ・グラス」をヒットさせたばかりの、ブロンディだった。
 ブロンディといっても、モロダーが呼んだのは、ボーカルのデボラ・ハリーだけである。
 デボラは、モロダーの用意していた曲を、シンプルでセクシーな歌詞に書き換えた。


電話して
いつでも
いつでもいいから
電話して


 レコーディングはわずか、3時間で終わった。


キスで私を覆ってよ
あなたの愛で覆ってよ


 だが「コール・ミー」はブロンディ最大のヒット曲となったのである。


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