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TAP the POP

佐藤 剛

1952年岩手県盛岡市生まれ、仙台市育ち。音楽プロデューサー/作家。
音楽業界誌『ミュージック・ラボ』を経て、1977年から86年の解散まで甲斐バンドのマネージメントを行う。その後にTHE BOOM、プライベーツ、宮沢和史、喜納昌吉とチャンプルーズ、ヒートウェイヴ、中村一義、有里知花、スーパーバタードッグ、ハナレグミ、小野リサ、由紀さおり、マルシアなどをプロデュース。
舞台「久世光彦 マイ・ラスト・ソング~あなたは最後に何を聞きたいか~」、「Sing with TORIRO 三木鶏郎と異才たち」、美空ひばり二十三回忌イベント「HIBARI 7 DAYS」などのプロデュースと演出を手がける。
著書はノンフィクション『上を向いて歩こう』(岩波書店/小学館文庫)『黄昏のビギンの物語』(小学館新書)、『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』(文藝春秋)、最新作は『ウェルカム!ビートルズ』(リットーミュージック)。
現在はRomancer Cafe にて『阿久悠と歌謡曲の時代』を連載中。 https://romancer.voyager.co.jp/cafe

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佐藤 剛 の記事一覧

TAP the SONG

「涙のリクエスト」は「夏のクラクション」と同じDNAを持って別々の惑星で生まれた双生児

作詞家の売野雅勇が1983年9月21日にデビューする予定だったバンド、チェッカーズのために「涙のリクエスト」を書いたのは4月の中旬であったという。 それは奇しく…

Extra便

バンド名だけでなく方向性やステージングの面でもコースターズの影響を受けていたチェッカーズ

コミカルなヴォーカル・スタイルで活躍したコースターズは、1955年の終わりにアメリカの西海岸のロスアンゼルスで結成された黒人のR&Bグループだ。 ユダ…

TAP the SONG

アメリカン・ポップスの黄金時代を牽引するリーバー&ストーラーが脚光を浴びた「ハウンド・ドッグ」

アメリカン・ポップスの黄金時代を牽引したジョニー・リーバー&マーク・ストーラーが書いた最初のナンバーワン・ヒットは、ゆったりしたルンバのリズムの乗せたシンプルな…

TAP the SONG

「なあ、泣くな、泣かないでくれ」とボブ・マーリーが祈る「ノー・ウーマン・ノー・クライ」のライブ録音

1975年の6月から始まった初のワールド・ツアーで、ボブ・マーリー&ウェイラーズは北米各地にある400人キャパのクラブを回って公演をした。 ところが6月18日に…

TAP the SONG

「監獄ロック」~最盛期に最高の映画が公開されなかったエルヴィスと日本の不幸なめぐり合わせ

1957年秋に公開されたエルヴィス・プレスリーが主演する映画『監獄ロック』は、彼が出演した31本の作品の中でも爆発的な人気を博したことや、生き生きとした歌と踊り…

TAP the SONG

ボブ・マーリーの「ノー・ウーマン・ノー・クライ」の作者とされるターターと偶然に出会って撮影していた写真家

歴史とともにある時代の音楽を封印したという意味で、写真家の石田昌隆が1982年の夏に53日間滞在したジャマイカを記録した『JAMAICA 1982』は、写真集に…

TAP the STORY

エルヴィス・プレスリー27歳~決定的なものが失われたことによってなしくずしに始まった雲上人伝説

エルヴィス・プレスリーは陸軍に徴兵された1958年3月24日から2年間、実質的に音楽活動が出来ない期間を過ごしている。 そして除隊した後は以前の生活に戻ることが…

TAP the SONG

「思い出のグリーングラス」~処刑の日をむかえる朝に死刑囚が見た美しい夢の歌

カントリーの聖地と呼ばれるテネシー州のナッシュヴィルを中心に活動をしていたカーリー・プットマンが1965年に発表した「思い出のグリーングラス(Green, Gr…

TAP the SONG

フランク・シナトラのTVショーに呼ばれて「ラヴ・ミー・テンダー」で共演したエルヴィス

エルヴィス・プレスリーが2年間の兵役を終えてアメリカ陸軍を除隊した後、最初に行った仕事はTVの特別番組『フランク・シナトラ・タイメックス・ショー』へのゲスト出演…

TAP the DAY

ジョン・レノンがシャウトする「ミスター・ムーンライト」がテレビから流れてきた瞬間の衝撃

ビートルズの武道館公演の独占中継権を得たのは、主催した読売新聞の系列だった日本テレビである。 コンサートの模様は7月1日の夜9時から1時間にわたって、特別番組「…

TAP the SONG

「ラヴ・ミー・テンダー」の原曲「オーラ・リー」を歌ってスターの道が開けた女優フランシスを待っていた悲劇

1936年に公開されたアメリカ映画『大自然の凱歌』のなかで、ヒロイン役のフランシス・ファーマーが歌った「オーラ・リー」は、後にエルヴィス・プレスリーによってカヴ…

TAP the BOOK

アレンジャーの本質は「音楽の料理人」であると述べた萩田光雄の出世作「木綿のハンカチーフ」

太田裕美の代表作になった「木綿のハンカチーフ」は当初、『心が風邪をひいた日』というアルバムの中の1曲として誕生したものだった。 しかしレコーディングの段階になっ…

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