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TAP the POP

佐藤 剛

1952年岩手県盛岡市生まれ、仙台市育ち。音楽プロデューサー/作家。
音楽業界誌『ミュージック・ラボ』を経て、1977年から86年の解散まで甲斐バンドのマネージメントを行う。その後にTHE BOOM、プライベーツ、宮沢和史、喜納昌吉とチャンプルーズ、ヒートウェイヴ、中村一義、有里知花、スーパーバタードッグ、ハナレグミ、小野リサ、由紀さおり、マルシアなどをプロデュース。
舞台「久世光彦 マイ・ラスト・ソング~あなたは最後に何を聞きたいか~」、「Sing with TORIRO 三木鶏郎と異才たち」、美空ひばり二十三回忌イベント「HIBARI 7 DAYS」などのプロデュースと演出を手がける。
著書はノンフィクション『上を向いて歩こう』(岩波書店/小学館文庫)『黄昏のビギンの物語』(小学館新書)、『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』(文藝春秋)、最新作は『ウェルカム!ビートルズ』(リットーミュージック)。
現在はRomancer Cafe にて『阿久悠と歌謡曲の時代』を連載中。 https://romancer.voyager.co.jp/cafe

佐藤 剛 が最近聴いてるアルバム

佐藤 剛 の記事一覧

Extra便

歌う楽曲を自分で選んでプロデュースし、未来を先取りしていたエルヴィス・プレスリー

1965年にロスアンゼルスで設立されたダンヒルは、プロデューサーのルー・アドラーによる新興レーベルだったが、初陣を飾ったバリー・マクガイアの「明日なき世界」が全…

TAP the SONG

美空ひばり「愛燦燦」~小椋佳のデモテープを聴いて「シングルにしたほうがいい」と思ったことで誕生した人生賛歌

――ハワイのサトウキビ畑で働く農夫とその家族たち。夕方、収穫を終えた一家が馬車で家路をたどる。母に抱かれて眠る少女。突然の激しい夕立に小屋の軒先で雨を避ける一家…

Extra便

追悼・寺尾次郎(2)~ゴダールの名を不滅にした『気狂いピエロ』で語られるランボーの詩の一節

盗んだ車を乗り継いでパリからフランスを南下し、地中海に向かう男(ジャン=ポール・ベルモンド)と、かつて恋人だった女(アンナ・カリーナ)。 女は男をピエロと呼ぶ。…

Extra便

追悼・寺尾次郎(1)~音楽から映画へ道に進み、字幕翻訳家になったシュガー・ベイブのベーシスト

小学生の頃から映画が好きだった寺尾次郎は、よく叔母さんに東宝の怪獣映画と青春ものと外国映画の3本立てに連れて行ってもらったそうだ。 音楽活動を始めていた大学時代…

TAP the SONG

初来日でファンが急増した日本に残されたシルヴィ・バルタンのCMソング「レナウン・ワンサカ娘」

1944年にブルガリアで生まれたシルヴィ・バルタンが、両親と兄の家族4人でフランスへに亡命したのは1952年12月だった。 彫刻家でもあった父のジョルジュ・ヴァ…

TAP the DAY

シルヴィ・バルタン~「アイドル」という言葉を日本に定着させたのは、「ロック」の洗礼をうけたフランスの美しい妖精だった

1965年5月11日に行われたシルヴィ・バルタンの東京公演後に、朝日新聞に載った「“よう精”にも似た魅力」と題した記事は、「アイドル」と「ロック」という新しい言…

TAP the ERA 1989-2019

平成を象徴する音楽家・椎名林檎が登場して日本語の歌に革新をもたらした1998年から99年

昭和元年と昭和64年は、ともに正味が7日間しかなかった。 したがって昭和という時代は昭和2年から昭和63年まで、西暦にすれば1927年から1988年までの約62…

Extra便

エレキギターと椎名林檎の「ギブス」、若者のロック離れとロックの初期衝動

音楽ファンに衝撃をもたらした「ギブソン経営破綻か」というニュースをめぐって、朝日新聞の「耕論」というページに3人の識者による見解が取り上げられたのは5月15日だ…

TAP the SONG

ルイ・アームストロングが美空ひばりに残した手紙とレコード

美空ひばりの家には、大切に保存されていた古いジャズのLPレコードがあった。 そこにはジャズの王様と言われたアーティスト、ルイ・アームストロング(愛称・サッチモ)…

TAP the SONG

ニューオリンズ音楽から生まれた大滝詠一の「福生ストラット」は、ウルフルズの「大阪ストラット」によって全国に知られた

1975年5月30日に発売されたセカンド・アルバム『NAIAGARA MOON(ナイアガラ・ムーン)』を発表した頃の大瀧詠一は、「びんぼう」や「福生ストラット」…

TAP the BOOK

伊藤銀次の自伝「MY LIFE, POP LIFE」に生き生きと描かれる日本のポップスとロックの誕生絵巻

伊藤銀次は大滝詠一からその昔、「伊藤銀次はフィクサー、ロック界のキッシンジャーだ」と言われたことがあったという。自分で意図してそうしているつもりはまったくないに…

TAP the SONG

奥村チヨのヴォーカルと川口真のアレンジによるベンチャーズ歌謡の「北国の青い空」

1965年3月に東芝レコードからデビューした奥村チヨは、キャッチフレーズが”和製バルタン誕生”というものだった。 デビューを目前にしていた17歳の時に、音楽雑誌…

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