「TAP the CHART」第2回/1984年
まずはシングルとアルバムのビルボード年間チャートTOP 10から。
【1984年のBillboard年間チャート】
★TOP 10 SINGLES
❶When Doves Cry/Prince
❷What’s Love Got to Do with It/Tina Turner
❸Say Say Say/Paul McCartney and Michael Jackson
❹Footloose/Kenny Loggins
❺Against All Odds (Take a Look at Me Now)/Phil Collins
❻Jump/Van Halen
❼Hello/Lionel Richie
❽Owner of a Lonely Heart/Yes
❾Ghostbusters/Ray Parker, Jr.
❿Karma Chameleon/Culture Club
★TOP 10 ALBUMS
❶Thriller/Michael Jackson
❷Sports/Huey Lewis & the News
❸Can’t Slow Down/Lionel Richie
❹An Innocent Man/Billy Joel
❺Colour by Numbers/Culture Club
❻1984/Van Halen
❼Eliminator/ZZ Top
❽Synchronicity/The Police
❾Footloose/Soundtrack
❿Seven and the Ragged Tiger/Duran Duran
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【1984年の主な音楽的出来事】
○マイケル・ジャクソンの『Thriller』が前年に引き続いて年間1位獲得という超ロングヒットを記録。映画並みの費用をかけたビデオや兄弟のジャクソンズでの活動も話題に。また、後半ではプリンスが『Purple Rain』でスーパースターとなり、ブルース・スプリングスティーンも4年ぶりにEストリートバンドを従えて新作を発表。シンディ・ローパーやマドンナの活躍、ティナ・ターナーのカムバック、映画『フットルース』のサントラ盤ヒットもあった。
○ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフとウルトラヴォックスのミッジ・ユーロの提唱で、エチオピア飢餓救済プロジェクト<バンド・エイド>が結成。チャリティ・シングル「Do They Know It’s Christmas?」をリリース。ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイ、フィル・コリンズ、ポール・ウェラー、スティング、ボノ、ボーイ・ジョージ、ジョージ・マイケルなどUKのスーパースターが参加した。
○ヴァン・ヘイレンが最大のヒット作となる『1984』をリリース。翌年、看板のデイヴィッド・リー・ロスが脱退。
○前年末にリリースされたネーナの「99 Luftballons」が大ヒット。日本でもアイドル化した。
○イギリスでは前年にデビューしたフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドがスターの座に。
○元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントやジミー・ペイジに、ジェフ・ベックやナイル・ロジャースが加わったハニードリッパーズがオールディーズ企画盤をリリース。
○カーズが3年ぶりの新作『Heartbeat City』をリリース。シングルヒットを連発して第1回MTVアワードのビデオ・オブ・ジ・イヤーを受賞。
◯カントリー・シーンではナオミとウィノーナの母娘デュオ、ザ・ジャッズがデビュー。
○ジャズ・シーンではスタンリー・ジョーダンが話題に。
○スミスがデビューアルバムをリリース
◯シャーデーが『Diamond Life』でデビュー
○スタイル・カウンシルがデビューアルバムをリリース
○レッド・ホット・チリ・ペッパーズがデビューアルバムをリリース
○ボン・ジョヴィがデビューアルバムをリリース
○1984年に亡くなったミュージシャン
アレクシス・コーナー(1月1日)
ジャッキー・ウィルソン(1月21日)
マーヴィン・ゲイ(4月1日)
レッド・ガーランド(4月23日)
カウント・ベイシー(4月26日)
【1984年のBillboard1位獲得シングル/アルバム】○内数字は獲得した週。
★SINGLES
Say Say Say/Paul McCartney and Michael Jackson ⑥*83年4週分含む
Owner of a Lonely Heart/Yes ②
Karma Chameleon/Culture Club ③
Jump/Van Halen ⑤
Footloose/Kenny Loggins ③
Against All Odds (Take a Look at Me Now)/Phil Collins ③
Hello/Lionel Richie ②
Let’s Hear It for the Boy/Deniece Williams ②
Time After Time/Cyndi Lauper ②
The Reflex/Duran Duran ②
When Doves Cry/Prince ⑤
Ghostbusters/Ray Parker, Jr. ③
What’s Love Got to Do with It/Tina Turner ③
Missing You/John Waite ①
Let’s Go Crazy/Prince and the Revolution ②
I Just Called to Say I Love You/Stevie Wonder ③
Caribbean Queen (No More Love on the Run)/Billy Ocean ②
Wake Me Up Before You Go-Go/Wham!③
Out of Touch/Daryl Hall and John Oates ②
Like a Virgin/Madonna ⑥*85年4週分含む
1984年のナンバー1ヒットは20曲
★ALBUMS
Thriller/Michael Jackson ㊲*83年22週分含む
Footloose/Soundtrack ⑩
Sports/Huey Lewis & the News ①
Born in the U.S.A./Bruce Springsteen ⑦*85年3週分含む
Purple Rain/Prince and the Revolution ㉔*85年2週分含む
【1984年の全米ベストセラーアルバム】
○1700万枚/ブルース・スプリングスティーン『Born in the U.S.A.』
○1500万枚/ボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズ『Legend』
○1300万枚/プリンス『Purple Rain』
○1000万枚/ヴァン・ヘイレン『1984』
○1000万枚/マドンナ『Like a Virgin』
○900万枚/サウンドトラック『Footloose』
【1984年のグラミー賞】
最優秀レコード/ティナ・ターナー「What’s Love Got to Do with It」
最優秀アルバム/ライオネル・リッチー『Can’t Slow Down』
最優秀ソング/ティナ・ターナー「What’s Love Got to Do with It」
最優秀新人/シンディ・ローパー
【1984年のMTVアワード】
ビデオ・オブ・ジ・イヤー/カーズ「You Might Think」
【1984年の日本のポップカルチャー】
○麻布十番に宮殿ディスコ『マハラジャ』がOPEN
○最初の商業五輪と言われるLA五輪開催
○チケットぴあ営業開始
○銀座プランタン、有楽町マリオンがOPEN
○テニスアイドル人気(カーリン・バセット、リサ・ボンダー)
○映画『ストリート・オブ・ファイヤー』公開
○宮崎駿監督『風の谷のナウシカ』公開
○マンガ『AKIRA』
○雑誌『FRIDAY』創刊
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ジョエル・ホイットバーンに捧ぐ
Joel Whitburn (1939–2022)
この記事は2014年12月に公開されたものに一部加筆しました。
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【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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