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No.1ヒット数ランキング1890-2017〜127年間で最もチャートを賑わせた歌手やバンドは?

2017.06.08

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「TAP the CHART」第76回

今回は「No.1ヒット数ランキング1890-2017〜127年間で最もチャートを賑わせた歌手やバンドとは?」ということで、カウントダウン方式でランキングを発表していきたい。

Billboardが初めて全米を対象にしたヒットチャートを発表したのは1940年7月。以降、チャートの規模は15〜30程度の小ささだった(それ以前の1890〜1939年はもっと小規模なチャートが存在していた)。しかも総合的なチャートはなく、ラジオやレコード販売などのチャートがバラバラに存在。それらを一つにしたのが50年代後半に登場した毎週発表される「HOT 100」だった。そんな経緯もあり、チャート的にはロックンロールが浸透した1955年を一区切りにする場合が多い。

まずはその1955-2017年。7曲のナンバーワン・ヒットを持つアーティストから順番に。

【アルバム編はこちらから】
No.1アルバム数ランキング1945-2017〜72年間で最もチャートを賑わせた歌手やバンドは?

★7曲
フィル・コリンズ
80年代にヒット曲を量産したスーパースター。同時期はジェネシスでの活動もあり、「世界一忙しい男」と言われた。


★7曲
ブルーノ・マーズ
featされた2曲を含む。現在、最も高い人気を誇るシンガー。今後もナンバーワン・ヒットの増加間違いなし。

★8曲
ローリング・ストーンズ
60年代から第一線で活躍し続ける説明不要の「世界最高のロックンロールバンド」。

★8曲
エルトン・ジョン
70年代に圧倒的な人気を誇ったピアノマン。相棒の作詞家バーニー・トーピンとヒット曲を量産。

★9曲
ケイティ・ペリー
こちらは現在、最も人気のある歌姫系ポップスターの一人。同一アルバムからのナンバーワン・ヒット数記録保持者。

★9曲
ポール・マッカートニー
ウイングス名義含む。「世界で最もリッチなアーティスト」でもある。来日公演も大きな話題になる。

★9曲
ビー・ジーズ
70年代後半のディスコサウンドでヒットを連発。

★9曲
アッシャー
90年代後半からゼロ年代にかけて人気を誇ったR&B歌手。

★10曲
ジョージ・マイケル
ワム名義2曲含む。80年代に立て続けにナンバーワン・ヒットを連発。2016年末、惜しくも53歳で亡くなった。

★10曲
スティーヴィー・ワンダー
60年代に天才少年としてデビュー。70年代ソウルシーンの頂点に君臨。

★10曲
ジャネット・ジャクソン
兄マイケル人気も手伝って80年代半ばから人気が出始め、90年代に全盛期を迎えた。

★11曲
ホイットニー・ヒューストン
80年代半ば〜90年代前半に「世界最高の歌姫」として君臨。早すぎた死が惜しまれる。

★12曲
マドンナ
80年代前半のNYダンスシーンから登場。時代とともに進化し続ける「超一級のエンターテイナー」。

★12曲
シュープリームス
「サウンド・オブ・ヤング・アメリカ」を象徴したモータウンの看板女性グループ。

★13曲
マイケル・ジャクソン
世界中の人々に愛された「キング・オブ・ポップ」。80年代にギネス級の成功を収めた。

★14曲
リアーナ
Feat3曲含む。短期間でナンバーワン・ヒットを量産するR&B系歌姫。今後も増加間違いなし。

★18曲
マライア・キャリー
90年代前半にデビュー。いつの間にかとんでもないナンバーワン・ヒット数を放っていた。

★18曲
エルヴィス・プレスリー
キングはここで登場。ロックンロール永遠の伝説。

★20曲
ビートルズ
60年代に数々の偉業を成し遂げた彼ら。ナンバーワン・ヒットの数も凄い。

しかし、ここで終わらないのが今回のポイント。1954年以前のロックンロール前夜に遡ると、ビートルズを超えるナンバーワン・ヒット数を持つ歌手やダンスバンドが多数存在していた。ちなみにフランク・シナトラは入っていない(意外と少ない)。

最後にリスト化しておこう。オールド・ロックばかりに縛られるのではなく、こういった時代を掘り下げていくのも壮大な音楽探求の旅の楽しみの一つだ。

36曲 ビング・クロスビー
32曲 ポール・ホワイトマン楽団
26曲 ガイ・ロムバード&ロイヤル・カナディアンズ
23曲 グレン・ミラー楽団
23曲 アル・ジョルソン
19曲 ジョージ・J・ガスキン
18曲 ビリー・マレイ
17曲 トミー・ドーシー楽団
17曲 ダン・クイン
16曲 ベニー・グッドマン楽団
16曲 ヘンリー・バー
15曲 ハリー・マクドノー
15曲 レン・スペンサー
12曲 ジミー・ドーシー楽団
12曲 アーサー・コリンズ&バイロン・ハーラン
12曲 アメリカン・カルテット
12曲 ハイドン・カルテット
12曲 バイロン・G・ハーラン
12曲 アーサー・コリンズ
11曲 ペリー・コモ
11曲 ケイ・カイザー楽団

ビング・クロスビーは30〜40年代に絶大な人気を誇った伝説の歌手。

ポール・ホワイトマン楽団はアメリカの20年代好景気「ローリング・トゥエンティーズ」を反映したダンスバンド。

グレン・ミラーは白人スイング・ジャズの大スター。この曲を知らない人はいないだろう。

*参考資料/Joel Whitburn氏監修の『Pop Memories 1890-1954』及び『TOP POP SINGLES 1955-2010』







【アルバム編はこちらから】
No.1アルバム数ランキング1945-2017〜72年間で最もチャートを賑わせた歌手やバンドは?

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