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「TAP the COLOR」連載第24回
ロック界には生き様やパフォーマンス、影響力などで“レジェンド”と呼ばれる者たちが数多くいる。しかし、音楽的なパイオニアという要素も込めた“レジェンド”は一体どれほどいるのか? 今回はそんな黄金色のアーティストをラインナップ。生きて演り続けるディランの偉大さ。
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エルヴィス・プレスリー『50,000,000 Elvis Fans Can’t Be Wrong』(1959)
眩いアートワークが余りにも有名な、“キング・オブ・R&R”の50年代ゴールデンレコード第2集。1958年3月から約2年間、エルヴィスは陸軍に入隊していたが、これはそんな本人不在期のヒットを集めたもの。ロッド・スチュワートもボン・ジョヴィも真似している。
ボブ・ディラン『Blonde on Blonde』(1966)
来日ツアー中のディラン。揺れ動く時代に生きる“世代の声”としてロックしていた頃の名作。ちなみに、ウディ・アレン映画『アニー・ホール』で「女の如く」について語られ、キャメロン・クロウ監督『バニラ・スカイ』では「フォース・タイム・アラウンド」が印象的に使用。
フライング・ブリトー・ブラザーズ『Burrito Deluxe』(1970)
カントリーロックのパイオニア。キース・リチャーズの親友で、彼にカントリーを教えた男。このグラムが率いたバンドのセカンドでは、ストーンズの「ワイルド・ホース」を本人たちより先に発表。72年、ヨシュア・トゥリーに散る。享年26。エミルー・ハリスが遺志を継ぐ。
ルー・リード『Transformer』(1972)
「ワイルド・サイドを歩け」収録のアルバムとして、ロックのマストアイテムの一つとして必ず取り上げられるルーの傑作。時はグラムロック全盛期。デヴィッド・ボウイがプロデュースというのも話題に。そして特筆すべきは、イギリス人写真家ミック・ロックのカバー撮影だ。
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