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9/21は国際平和の日〜ボブ・ディランの名曲に耳を傾けながら

2015.09.21

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「一年に一度でもいいから、戦争や紛争、あらゆる暴力を止めたい」

イギリスで俳優をしていたジェレミー・ギリは、ある日、ニュースを眺めていたとき疑問に思った。
「なぜ人は殺しあうんだろう?戦争や紛争はなくならないんだろう?」と。
一日でもいいから、戦争のない日をつくろうと思い立った彼は、国連に乗り込み、ダライ・ラマ法王からも支持を得て、次々と世界の首脳と会い2001年9月7日、ついにピースデー(国際平和の日)を採択する。
奇しくも9.11同時多発テロの4日前の出来事だった。
9.11の当日、ニューヨーク国連本部の広場でピースデー制定セレモニーを準備していたところに、ワールド・トレード・センターが崩れ落ちた…

国際平和デー(通称ピースデー)とは国連が制定した国際平和の日で、毎年9月21日に定められている。
国連がピースデーを最初に宣言したのは1981年のことだった。
ニューヨークの国連本部では毎年この日になると、1954年に日本国連協会から贈呈された“平和の鐘”を国連事務総長が鳴らす特別記念行事が行われてきた。
この鐘は当時の加盟国すべての国々の子供から集められたコインが融かしこまれており、“世界絶対平和万歳”と刻まれている。

本日は洋楽ファンのみならず、音楽好きならば一度は聴いたことがあるであろうボブ・ディランの名曲を(あえて!)その深い意味を持つ歌詞と共にシンプルにご紹介します。
世界中の争いがゼロになる日々が来ることを夢見ながら…。


「Blowin’ In The Wind(風に吹かれて)」/ボブ・ディラン

どれだけ道を歩いたら
一人前の男として認められるのか?
いくつの海を渡れば
白い鳩は砂浜で安らぐことができるのか?
どれだけ砲弾が空を飛び交えば
武器は永遠に禁止されるのか?
友よ、その答えは風に舞っている
答えは風の中で音を立てている



今も世界のどこかで戦争・紛争・貧困に苦しんでいる人や子供達がいます。
国境を越え、時代を超えて…誠実なアーティストが生み出した歌は教えてくれる。
「知ること」「伝えること」そして「自分の事として考えてみること」の大切さを。

2012年8月20日、シリアを取材中、銃撃によって志を絶たれたジャーナリスト・山本美香さん(享年45)の言葉をご紹介します。(書籍『戦争を取材する〜子供たちはなにを体験したのか』/山本美香・著より)

平和な世界は、たゆまぬ努力を続けなければ、あっという間に失われてしまいます。
世界は戦争ばかり、と悲観している時間はありません。
この瞬間にもまたひとつ、またふたつ…大切な命が奪われているかもしれない。
目をつぶって、そんなことを想像してみて下さい。


■『戦場に咲いた小さな花 山本美香という生き方』(ドキュメンタリー番組・約45分)







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