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カレン・カーペンターを偲んで〜輝かしい活躍の舞台裏で彼女が抱えつづけた“心の闇”とは!?

2026.02.03

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1983年2月4日、カレン・カーペンターが32歳でこの世を去った。死因は摂食障害がもたらした心不全だった。

1970年代当時。カーペンターズは、ホワイトハウスやディズニーランドでの演奏を許された唯一のミュージシャンだった。ビートルズのポール・マッカートニーは、カレンの歌声とカーペンターズの音楽についてこう賛美している。

「世界で最高の女声であり、旋律が美しく、豊かで、そして独特だ」


20代前半で世界的な大スターとなったカレン・カーペンター。地位も名誉も財産も手に入れながらも、なぜ彼女は摂食障害となり、遂には命まで落としてしまったのか? 妹カレンの死後、兄のリチャードはこんなコメントを残している。

「あれから…自分では素晴らしいと思う曲ができることもあります。でも僕はそれを表現する声を永遠に失ってしまったんです」



カレンの歌声と命を奪ったのは、拒食症(神経性無食欲症)という病気だった。それは常に“自分は太っている”と考えてしまうボディイメージの障害、食物摂取の不良または拒否、体重減少を特徴とするもので、神経性食欲不振症、神経性食思不振症、思春期やせ症とも言われている精神の病である。

デビュー当初、普通よりほんの少しぽっちゃりしている程度だった彼女に対して、一部の音楽ファンが“デブの田舎者”などと心無い誹謗中傷をしたという。

カレンはその言葉を聞き流すことができず、決して太っていたわけではないのに、“もっと痩せればもっと愛されるようになるかもしれない”と考えるようになってしまった。

その後も輝かしい活躍の舞台裏で、常に人に見られる立場の職業であること、芸能界という世界でファッションモデルや女優と頻繁に会う機会があったこと、音楽誌に“太っちょ”などと書かれたことなどを過剰に気にするようになり、その病状を悪化させていくこととなる。

そんな1980年、カレンは30歳の時に不動産業のトム・バリス(39歳)と結婚をする。しかし、その結婚生活は惨憺たるもので、翌年の末にはすぐに別居してしまう。

夫の心ない言葉や態度によって、彼女の病はますます悪化の一途を辿り、その痩せ細った身体と心はボロボロになり、グループの活動にも暗い影を落とすようになる。

1982年、カレンは拒食症の治療を受けるため、ニューヨークの著名な心理セラピストを訪ねる。その年の11月には仕事に復帰し、先延ばしにしていた離婚手続きを完了するためにカリフォルニアへと戻った。そして1983年2月4日の朝、両親の家で心肺停止状態に陥って病院に運ばれるが、20分後に死亡が確認される。

カレンはその日の午後、担当の弁護士が準備していた離婚届にサインをするつもりだったという。ニューヨークの病院での2か月以上にわたる治療を経て、彼女は30ポンド(13.6キログラム)以上も体重を戻したが、急激な体重の増加は、長年の無理なダイエットですでに弱っていた心臓に大きな負担をかけてしまったのだ。

夫のトム・バリスは過去に離婚しており、当時18歳になる息子がいた。離婚届にサインをする約束の6時間前に彼女が死亡したというのは、あまりにも皮肉なタイミングだった。

結果、離婚は成立しなかったので、カレンの遺産が夫とその息子に渡ることなった。カレン・カーペンターの遺産ともなれば、著作権も含めれば莫大な金額になったとも言われている。



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