「やわらかな夜」や「Happy Valley」などのヒットでも知られる男女2人組ユニット、orange pekoe。そのボーカリストとして活躍するナガシマトモコが、デビュー13年目にして始動させたソロ・プロジェクトが〈Nia〉だ。
orange pekoeではブラジル音楽やスウィング・ジャズをポップに昇華したスタイルで聴かせていたが、このソロ・プロジェクトで真正面から取り組んだのは、彼女がデビュー以前より影響を受けていたというソウル・ミュージック。エリカ・バドゥやディアンジェロらを筆頭とする、90年代後半のネオ・ソウル・ムーヴメントが持っていた、クールかつメロウなグルーヴを、2014年の現在にアップデートしたようなサウンドで、ナガシマは新境地に挑む。
学生時代からの友人であり、日本人で初めて米国BLUE NOTEとディールを結んだことでも注目されるトランぺッター=黒田卓也を作曲・アレンジ・プロデュースに迎えてブルックリンで録音された、このファースト・アルバム。アレサ・フランクリンのピアニストも務めるクリス・パワーズなど、腕利きのミュージシャンたちが集結したサウンドが媒介となり、彼女が胸の奥に秘めていたソウルを巧みに引き出している。抑制の効いたボーカルは、ナガシマトモコという女性が歩んできた経験や、そこで感じてきたであろう様々な想いがにじみ出て、重層的なグラデーションを描いている。
〈Nia〉とはゲール語で「輝き」を意味し、同じスペルでスワヒリ語では「決意」を意味するという──ボーカリストとして豊穣なキャリアを重ねてきたナガシマトモコが、今だからこそ表現することが出来る歌。決意に満ちた輝きは、決して派手に光るのではなく、青白い炎のようにクールに燃え立っている。
Nia official website
http://www.nia-web.com/
「I Really Miss You」フル試聴
Nia アルバム『NIA』documentary film
TOKYO ROUND ABOUT -Our Favorite Bourbon Maker’s Mark-
-Nia Release Party-
11月6日(木)東京・渋谷 NOS ORG
ACT:Nia
BAND:黒田卓也(tp)、mabanua(dr)、金子巧(p)、小林シンジュ(ba)、MEG(cho)、Hiro-a-key(guest vo)
DJ:Wax Poetics Japan Crew、Tetsurou Fujimoto、me-low(NOS)
詳しくは、Nia official website をご参照ください。