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ナヌーク──叙情的な美しいメロディを聴かせる、北極圏グリーンランド発のロック・バンド。

2017.01.23

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北極海と北大西洋の間にある世界最大の島、グリーンランド。北極圏に属したこの地域から音楽を発信しているロック・バンドが〈ナヌーク〉だ。

クリスチャンとフレデリックのエルスナー兄弟を中心に結成されたナヌークは、2009年にデビュー・アルバム『Seqinitta Qinngorpaatit(僕らの太陽は君を照らす)』を発表。グリーンランドは島の面積の約80%以上は氷床と万年雪に覆われているためツアーが極めて困難というが、そんな環境下でも精力的にライブ活動を展開。着実に支持を集めてきた。2011年、グリーンランドで制作された映画の主題歌に起用された楽曲、また続けて発表されたセカンド・アルバム『Ai Ai(幸せの音)』が大ヒットを記録。グリーンランドの住民の5人に1人が彼らのCDを持っているほどの大人気バンドに成長した。

すべての歌詞がグリーンランド語で歌われるナヌークの楽曲は、その聞きなれない言語の響きの面白さと、冷たい氷の世界を連想させる透明感のあるバンド・サウンドが相まって、独特な味わい。叙情的な美しいメロディはどこか寂寥感を漂わせながらも、最北の地に息づく人々のふれあいやぬくもりを感じさせてくれるのだ。

nanook『AI~The Best of Nanook~』

ナヌーク
『氷美~ナヌーク音綺譚~ 
 AI~The Best of Nanook~』

(キングレコード)


Nanook official website
http://www.mplant.com/nanook/



2015年にアコースティック・セットでの初来日を果たしたナヌーク。2017年2月には、3度目の来日にして初のバンド・セットでのステージが実現する。

今回ナヌークが出演する公演は、地球温暖化問題に感心を寄せ、北極と音楽を愛するアーティストたちのアートプロジェクト〈ICE STATION〉の一環として行われるもの。北極や氷をテーマにした作品を作り続けるロンドン在住のアーティスト、ミシェル・ノアクの声かけによって集まったミュージシャンは、R.E.M.のメンバーだったピーター・バック、マイク・ミルズ、ドリーム・シンジケートのフロントマン、スティーヴ・ウインら6名のアメリカ人音楽家たち。そこにグリーンランドからナヌークが加わり、音楽を通じ、多くの人たちが北極や環境問題に関心を持ってくれるように訴えかけていくイベントとなっている。

京都と東京の3公演にわたって展開される〈ICE STATION〉。この機会にぜひグリーンランドのロックに触れて、そして失われつつある北極の自然について思いを馳せてみてはいかがだろう。


1
ICE STATION
2月7日(火)京都・磔磔
2月9・10日(木・金)東京・渋谷WWW
出演:ナヌーク/カート・ブロック/ピーター・バック/スコット・マッコイ/マイク・ミルズ/リンダ・ピットモン/スティーブ・ウイン

詳細はICE STATION公式サイトを参照ください。

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