「できるだけ多くの方々に法案成立に参加、協力をしていただきたい」
先頃“コントロール”がお上手な、我が国の総理が記者会見で発した言葉だ。
“これ”に関しては、ニューヨーク・タイムズ紙や日本の外国特派員協会はじめ、諸外国の報道機関も一斉に懸念を示しているという。
また、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は「何が秘密かわからないからメディアが自己規制し、国民に応える報道ができなくなることを恐れている」と指摘。
当然だろう。
国民の“知る権利”や“言論の自由”、そして民主主義の根幹に関わる問題なのだから。
これは僕達一人一人の主権者が危機感を持って“意思表示”をしていかなければ、とんでもない未来が待っていそうだ。
古今東西のアーティスト達も、歌を通じて様々な“意思表示”をしてきました。
ここであらためて民主主義の根幹を考える意味でも「禁じられた歌」をご紹介します♪
いわゆる「放送禁止歌」「レコード会社の発売自粛曲」ってやつですね。
日本で放送禁止になる主な理由は以下の通り。
1:性的な問題(セックスや性器などを連想させる曲名、歌詞)
2:差別的な問題(貧困、部落、障害者、人種、宗教、職業、性などについいての差別)
3:政治的な問題(反体制的な歌詞、曲名、他国への政治的干渉、社会的秩序の混乱を招く内容など)
海外では、ドラッグを連想させるものや反戦や宗教的な理由で禁じられたり自粛させられることもある。
それぞれの時代背景や国によって“その理由”も異なるけれど、パッと思いつくところでは以下のような歌が禁じられてきました。
【邦楽】
■「ヨイトマケの唄」/美輪明宏<職業差別>
■「イムジン河」/フォーク・クルセダーズ<朝鮮総連による政治的圧力>
■「S・O・S 」/ピンク・レディ<シングル盤イントロ部分に使用された本物の“モールス信号”>
■「おそうじオバチャン」/憂歌団<職業差別>
■ 反原発を歌った先行シングル「ラヴ・ミー・テンダー」を含むRCサクセションのアルバム『COVERS』は“発禁もの”の金字塔!
【洋楽】
■「Have You Ever Seen the Rain(雨を見たかい?)」/CCR<ベトナム戦争への反戦歌>
■「Strange Fruit(奇妙な果実)」/ビリー・ホリデイ<人種差別の告発>
■「Rainy Day Women #12 & 35(雨の日の女)」/ボブ・ディラン<ドラッグを連想させる歌詞>
■「Give Ireland Back to the Irish(アイルランドに平和を)」/ポール・マッカートニー<政治的な歌詞>
■ 2001年のアメリカ同時多発テロ事件直後、全米のラジオ局を束ねる“クリア・チャンネル・ネットワークス”が先ず放送自粛リストに載せたのがジョン・レノンの「Imagine」。
1991年の湾岸戦争の際に、イギリスの公共放送局BBCも放送中止リストに載せた。
しかし、よく考えればこの曲が放送自粛リストに載るのは極めて不自然だということに気がつくはず。
「想像してごらん」
何が秘密かわからない国で暮らす日々を…。